【基礎編⑪】「大きく増える」と「大きく減る」はセット?リスクとリターンの関係

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【基礎編①〜⑩】で、株とは何か株価はどう決まるか株の買い方決算書の読み方ローソク足の見方配当と株主優待PER・PBR日経平均・TOPIX分散投資投資信託・ETFについて学んできました。

投資について調べていると、必ずと言っていいほど出会う、こんな言葉があります。

「リスク」と「リターン」

「リスクが高いけどリターンも大きい」「リスクを抑えると、リターンも控えめになる」

こういう表現、聞いたことはありませんか?

今日は、投資を考えるうえで欠かせない、この2つの言葉の関係を、じっくり学んでいきましょう!

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「リターン」ってどんな意味?

リターンとは、投資によって得られる成果、つまり「どれくらい増えたか(あるいは減ったか)」のことです。

【基礎編⑥】で学んだ「配当」や、株価が上がったときの値上がり益なども、すべてリターンの一部です。

「リターンが大きい」というのは、「大きく増える可能性がある」ということを意味します。

「リスク」ってどんな意味?

投資の世界での「リスク」は、日常会話で使う「危険」という意味と、少しニュアンスが違います。

投資の世界でのリスクとは、「結果が、どれくらいブレる可能性があるか」という意味で使われます。

具体的に考えてみましょう。

  • A商品
    1年後、必ず103万円になることが決まっている(100万円が3万円増える)
  • B商品
    1年後、150万円になるかもしれないし、70万円になってしまうかもしれない(結果が読めない)

A商品は結果が確定していて、ブレがありません。これを「リスクがない(無リスク)」と表現します。

B商品は、大きく増えるかもしれないし、大きく減ってしまうかもしれません。この「結果の振れ幅の大きさ」のことを、「リスクが高い」と表現するのです。

リスクが高い=必ず損をする、という意味ではありません。「良い方にも悪い方にも、大きく振れる可能性がある」という意味だという点を、しっかり押さえておきましょう。

なぜ「リスク」と「リターン」は、セットで語られるの?

投資の世界には、こんな大切な関係があります。

一般的に、リターンが大きい可能性がある投資ほど、リスクも高くなりやすい。逆に、リスクが低い投資ほど、期待できるリターンも小さくなりやすい。

これを「リスクとリターンは表裏一体(ひょうりいったい)」と表現することがあります。

なぜ、こういう関係になるのでしょうか?

一つの考え方として、こんな理由があります。

もし「リスクがほとんどないのに、ものすごく大きなリターンが期待できる投資」があったとしたら、どうなるでしょうか?

みんなが「それなら私も」と、こぞってその投資にお金を出そうとするはずです。すると、その投資はあっという間に人気になり、値段が上がってしまいます。値段が上がれば、これから投資する人にとっての「割安さ」は薄れ、期待できるリターンも小さくなっていきます。

つまり、「リスクが低いのにリターンが非常に大きい」という状態は、多くの人がその機会に気づいて動いた結果、長くは続きにくい、という考え方です。結果として、市場全体では、リスクとリターンがある程度釣り合うような状態に近づいていきやすい、とされています。

いろいろな資産を「リスクとリターン」で比べてみよう

投資の対象になる資産には、いろいろな種類があります。それぞれ、リスクとリターンの大きさに違いがあります。

比較的リスクが低いとされるもの

たとえば、国にお金を貸して利息を受け取る「国債」などは、株式と比べると、値動きが比較的おだやかだとされることが多いです。その代わり、期待できるリターンも、株式ほど大きくないことが一般的です。

比較的リスクが高いとされるもの

株式は、国債などと比べると値動きが大きくなりやすく、リスクが高いとされます。その代わり、うまくいけば、大きなリターンを得られる可能性もあります。

どちらが「正解」ということではなく、リスクとリターンのバランスが違うという点が大切なポイントです。

リスクをおさえるための、これまで学んだ知恵

ここで、これまでの基礎編で学んできたことを振り返ってみましょう。実は、すでにリスクとの付き合い方について、いくつかのヒントを学んできています。

【基礎編⑨】で学んだ「分散投資」は、まさにこのリスクとの付き合い方の一つでした。1つの会社に集中するのではなく、複数の会社に分けることで、「結果の振れ幅」をおさえようとする考え方でしたね。

【基礎編⑩】で学んだ「投資信託・ETF」も、多くの会社にまとめて分散投資できる仕組みとして、リスクをおさえる助けになる道具でした。

このように、「リスクをゼロにする」ことは難しくても、「リスクを自分がある程度受け入れられる範囲におさえる」ための工夫は、いろいろと存在するのです。

「自分がどれくらいのリスクを取れるか」を考える

投資をするうえで大切なのは、「自分は、どれくらいの振れ幅なら受け止められるか」を、自分自身で考えることです。

たとえば、こんな視点があります。

  • どれくらいの期間、そのお金を使う予定がないか(短い期間しかないなら、大きな値下がりが起きたときに困りやすい)
  • 値段が大きく下がったとき、落ち着いて考えられそうか

「みんなが儲かっていると聞いたから」という理由だけで、自分にとって振れ幅が大きすぎる投資に飛び込んでしまうと、想定外の値下がりが起きたときに、大きな不安を抱えることになりかねません。

リターンの大きさだけに注目するのではなく、「その裏側にあるリスクの大きさも、自分は受け止められるか」を、あわせて考える習慣が大切です。

今日学んだことを整理しよう

  • リターン
    投資でどれくらい増えた(減った)か、という成果
  • リスク
    結果が、どれくらいブレる可能性があるか

一般的に、リターンが大きい可能性がある投資ほど、リスクも高くなりやすい

「リスクを抑える工夫」も同時に大切

分散投資・投資信託やETF → リスクをおさえるための、これまで学んだ道具

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
リターン投資によって得られる成果。どれくらい増えた(減った)か
リスク投資の結果が、どれくらいブレる可能性があるかということ
表裏一体2つのものが、切り離せない関係にあること

「リスクが高い」と聞くと、「危ないから避けるべき」と思ってしまいがちですが、投資の世界では、「結果の振れ幅が大きい」という意味で使われる言葉です。

大切なのは、リスクを完全になくそうとすることではなく、「リスクとリターンのバランスを理解したうえで、自分に合った付き合い方を考えること」です。

次に「この投資は儲かるらしい」という話を聞いたとき、「じゃあ、リスクはどれくらいあるんだろう?」と、あわせて考える癖をつけてみてください。リスクとリターン、両方をセットで見る視点が、投資家としての判断力を育ててくれます。

【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!


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