2026年9月4日、こんなニュースがありました。
「日本経済新聞社が、日経平均株価の構成銘柄を見直し、カプコンを新しく採用する」
カブサーのカプコン記事(新作『プラグマタ』の大ヒット)で紹介した、あのカプコンです。10月1日から、カプコンは日経平均を構成する225社の仲間入りをすることになりました。
「日経平均のメンバーって、そもそもどうやって決まるの?」「新しく入るとどんな影響があるの?」
今日はこの「なんで?」を一緒に読み解きながら、日経平均という指数の仕組みを、もう一歩深く学んでいきましょう!

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今回、何が決まったのか
日本経済新聞社は9月4日、日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表しました。
新しく採用される3銘柄
- JX金属(5016)
- KOKUSAI ELECTRIC(6525)
- カプコン(9697)
外れる3銘柄
- コニカミノルタ(4902)
- ARCHION(543A)
- カナデビア(7004)
この入れ替えは、10月1日から反映されます。
日経平均は日本を代表する225社の株価をもとに計算される指数です。この「225社の顔ぶれ」は、実はずっと同じというわけではなく、定期的に見直されているのです。
なぜ「入れ替え」が必要なの?
日経平均は、年に2回(3月と9月)、構成銘柄の定期審査を行っています。
見直しが必要な理由はシンプルです。「今の日本経済を代表する会社」は、時代とともに変わっていくからです。
新しく成長して存在感を増した会社を迎え入れ、逆に、株の売買が少なくなってしまった会社などを入れ替えることで、日経平均が「今の日本経済の姿」を、できるだけ正確に映し出せるようにしているのです。
銘柄はどんな基準で選ばれるの?
今回の入れ替えでは、2つの異なる理由が使われました。
①「市場流動性」の観点(JX金属、KOKUSAI ELECTRIC)
市場流動性とは、その株がどれだけ活発に売買されているか、という指標です。過去5年間の売買代金や価格変動率などをもとにランキングされ、流動性が高い会社が優先的に選ばれます。
②「業種バランス」の観点(カプコン)
日経平均は225社を、業種ごとにバランスよく組み合わせることも重視しています。カプコンは、この「業種バランスを整える」という理由で選ばれました。
カプコンの採用が「特別」な理由
実は、今回のカプコンの採用には、もう一つ大きな意味があります。
これまで日経平均では、通信・ソフトウエア・ネットサービス・ゲームなどの会社は、まとめて「テクノロジー」という大きなセクター(業種の分類)に含まれていました。
2026年、この分類が見直され、「情報通信」が新しく独立した、7つ目のセクターとして誕生しました。今回の入れ替えは、この新しいルールが適用されて初めての定期入れ替えにあたります。
そして、カプコンの採用は、この新しい「情報通信」セクターにおける、代表的な第一号の事例として注目されています。「ゲーム会社が、独立した一つの重要な業種として認められた」という、象徴的な出来事でもあるのです。
「入れ替え」で、いなくなる会社もある
今回、カナデビア(7004)が外れることになりました。
これは、新しく導入された「同一セクター内流動性比較」という仕組みが、初めて使われた事例です。
これまでは「空き枠ができるまで待つ」必要がありましたが、新しい仕組みでは、同じ業種の中で「売買が少なくなってきた会社」と「売買が活発な会社」を、直接入れ替えることができるようになりました。カナデビアは、この新しい仕組みのもとで、最初に入れ替えられた会社の一つになりました。
日経平均の「仲間入り」の裏には、必ず「外れる会社」もある。
これも、指数の入れ替えを理解するうえで、大切なポイントです。
発表直後、株価はどう動いた?
このニュースが発表された翌営業日(9月7日)、新しく採用される3銘柄は、いずれも株価が上昇しました。
- JX金属 +6.1%
- KOKUSAI ELECTRIC +5.4%
- カプコン +4.1%
「日経平均の構成銘柄に新規採用される」というニュース自体が、買い材料として受け止められたのです。
なぜ「日経平均に採用される」だけで、株価が上がるの?
ここが今日の投資家目線の核心です。
世の中には、「日経平均に連動する値動きを目指す」という投資信託やETFが、たくさん存在します。
こういった商品は、日経平均を構成する225社の株を、その通りに保有する必要があります。もしカプコンが日経平均に新しく採用されると、日経平均に連動する投資信託やETFは、カプコンの株を新たに買う必要が出てきます。
「これから、たくさんの投資信託・ETFに買われるはずだ」という見通しが広がることで、発表された時点で、先回りして買う投資家が現れます。これが、発表直後に株価が上昇する理由です。
逆に、外れる会社はどうなるの?
同じ理屈の裏返しで、日経平均から外れる会社(コニカミノルタ・ARCHION・カナデビア)は、日経平均に連動する投資信託やETFから、株を売られる可能性があります。
「採用される会社にはプラスの影響、外れる会社にはマイナスの影響が出やすい」
これが、指数の入れ替えが株価に与える、典型的なパターンです。
今日学んだ言葉のまとめ
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 構成銘柄 | 株価指数を計算するために選ばれている、対象の会社の集まり |
| 定期入れ替え | 指数の構成銘柄を、決まった時期に見直すこと |
| 市場流動性 | その株が、どれだけ活発に売買されているかを示す指標 |
| セクター | 会社の事業内容によって分類される、業種のグループ |
「カプコンが日経平均に採用される」というニュースの裏には、日本経済の移り変わりや、投資信託・ETFを通じたお金の流れなど、いろいろな仕組みが関わっていました。
次に「日経平均の構成銘柄が見直される」というニュースを見たとき、「どの会社が入って、どの会社が抜けるのか」「なぜその会社が選ばれたのか」を、ぜひチェックしてみてください。日本経済の今を映す、面白い手がかりになりますよ!
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
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