【基礎編①〜⑨】で、株とは何か、株価はどう決まるか、株の買い方、決算書の読み方、ローソク足の見方、配当と株主優待、PER・PBR、日経平均・TOPIX、分散投資について学んできました。
【基礎編⑨】では、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言とともに、分散投資の大切さを学びましたね。複数の会社に分けて投資することで、リスクをおさえられる、という考え方でした。
でも、こんな疑問がわいてきませんか?
「10社にも20社にも分散して投資するなんて、大変じゃない?」
1社ずつ調べて、それぞれ注文を出して……と考えると、確かに手間がかかりそうです。
今日は、この手間を解決してくれる、「投資信託(とうししんたく)」と「ETF(イーティーエフ)」という、便利な仕組みを学んでいきましょう!

お問い合わせ・無料体験・個別相談は
「投資信託」ってどんなもの?
投資信託とは、多くの人からお金を集めて、その集めたお金を専門家がまとめて運用し、複数の株式や債券などに投資する仕組みのことです。
イメージとしては、こんな感じです。
クラスのみんなで、少しずつお金を出し合って、大きな福袋を買うことを想像してみてください。1人分のお小遣いでは買えないような、豪華な福袋も、みんなで出し合えば買えますよね。
投資信託も同じです。みんなから集めたお金を、投資の専門家が「福袋の中身を選ぶ人」のような役割で、いろいろな会社の株式などにバランスよく投資してくれます。
自分で1社1社を選んで買わなくても、投資信託を1つ買うだけで、その中に含まれるたくさんの会社に、まとめて分散投資したのと同じような効果が得られる、というわけです。
投資信託は、誰が運用しているの?
投資信託は、「運用会社(うんようがいしゃ)」と呼ばれる専門の会社が、みんなから集めたお金を運用しています。
運用会社で働く「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家が、どの会社の株式にどれくらいの割合で投資するかを、日々調査・分析しながら決めています。
投資信託を利用する人は、この専門家に運用を「おまかせ」することで、自分では調べきれないたくさんの会社に、間接的に投資することができるのです。
「ETF」ってどんなもの?投資信託と何が違うの?
ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)は、投資信託の一種ですが、大きな特徴があります。
それは、株式と同じように、証券取引所でいつでも売買できるということです。
【基礎編①】で学んだ「株式市場」を思い出してください。株は、証券取引所が開いている時間であれば、いつでも売買できるのでしたね。ETFも、これと同じように、リアルタイムで値段が変動し、株のように売買することができます。
一方、普通の投資信託の多くは、1日に1回だけ計算される「基準価額」という値段で取引される仕組みになっており、ETFのようにリアルタイムで細かく売買することはできません。
投資信託・ETFには、どんな種類があるの?
投資信託やETFには、投資する対象によって、いろいろな種類があります。代表的なものを紹介します。
① 特定の株価指数に連動するもの
【基礎編⑧】で学んだ「日経平均」や「TOPIX」のような株価指数と、同じような値動きを目指して運用されるタイプです。「日経平均に連動する投資信託を1つ買うだけで、日経平均を構成するたくさんの会社に、まとめて分散投資したことになる」というイメージです。
② 特定の地域や国に投資するもの
日本の会社だけでなく、アメリカの会社、あるいは世界中の会社に、まとめて投資できるタイプもあります。
③ 特定のテーマに沿って投資するもの
「AI関連の会社」「環境に配慮した会社」など、特定のテーマに沿って会社を選んで投資するタイプもあります。
投資信託・ETFの「良いところ」
これまでの学びとつなげながら、投資信託・ETFのメリットを整理しましょう。
① 手軽に分散投資ができる
【基礎編⑨】で学んだ分散投資を、自分で何十社も選ばなくても、1つの商品を買うだけで実現できます。
② 専門家に運用をまかせられる
どの会社を選ぶか、いつ売買するかといった、判断の多くを専門家にまかせることができます。
③ 少額から始められるものが多い
【基礎編③】で学んだ「単元株」の仕組みでは、1社の株を買うのに数万円〜数十万円が必要になることもありました。投資信託の中には、もっと少ない金額から始められるものもあります。
知っておきたい「コスト」の存在
ここで、大切な注意点も紹介します。
投資信託は、専門家に運用をまかせる仕組みであるため、その対価として「手数料(コスト)」がかかります。
代表的なものに、保有している間、継続的にかかる「信託報酬(しんたくほうしゅう)」と呼ばれる費用があります。これは、運用会社に支払う、いわば「運用をおまかせするための料金」です。
同じような投資先を対象にした商品でも、この手数料の水準は、商品によって差があります。手数料は、長期間にわたって資産を育てていく上で、無視できない要素になります。
今日学んだことを整理しよう
1社1社を自分で選んで分散投資するのは、手間がかかる
↓
投資信託・ETFは、みんなのお金をまとめて、専門家が運用してくれる仕組み
今日学んだ言葉のまとめ
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 投資信託 | 多くの人からお金を集めて、専門家がまとめて運用する仕組み |
| ETF(上場投資信託) | 株式と同じように、取引所でリアルタイムに売買できる投資信託 |
| 運用会社 | 投資信託・ETFの運用を行う専門の会社 |
| 信託報酬 | 投資信託を保有している間、継続的にかかる運用の手数料 |
投資信託やETFは、「1社1社を自分で選ぶのは大変」という悩みを解決してくれる、便利な仕組みです。分散投資の考え方を、より手軽に実践できるようにしてくれる道具、と言えます。
次にニュースで「投資信託」「ETF」という言葉を見たとき、「これはどんな会社に、どうやって分散投資しているんだろう?」と、少し中身をのぞいてみてください。福袋の中身を確認するように、その仕組みを知ることが、賢い活用への第一歩になります。
【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
お問い合わせ・体験レッスンのご案内
もし「子ども向けの金融教育を探している」「子どものうちから金融リテラシーを身につけさせたい」「世の中には色んな会社があることを学ばせたい」「投資の仕組みを知ってほしい」という方は、ぜひカブサーの無料体験レッスンをお申し込みください。株の仕組み、会社の仕組みを丁寧にわかりやすく解説します。

お問い合わせ・無料体験・個別相談は









