【基礎編⑨】「卵は一つのカゴに盛るな」ってどういうこと?分散投資の考え方

【基礎編①〜⑧】で、株とは何か株価はどう決まるか株の買い方決算書の読み方ローソク足の見方配当と株主優待PER・PBR日経平均・TOPIXについて学んできました。

投資の世界には、昔からよく使われる、こんな有名な格言があります。

「卵は一つのカゴに盛るな」

今日は、この言葉が表す「分散投資(ぶんさんとうし)」という、投資でとても大切な考え方を学んでいきましょう!

お問い合わせ・無料体験・個別相談は

「卵は一つのカゴに盛るな」ってどういう意味?

まず、この格言のたとえ話を、じっくり考えてみましょう。

あなたが、10個の卵を持っているとします。この卵を、1つの大きなカゴに全部入れて運ぶとしたら、どうなるでしょうか?

もし、運んでいる途中でそのカゴを落としてしまったら…10個の卵が、全部割れてしまいます。

でも、もし10個の卵を、2個ずつ、5つの別々のカゴに分けて運んでいたらどうでしょう?1つのカゴを落としてしまっても、割れるのは2個だけ。残りの8個は無事です。

「卵=投資したお金」に、「カゴ=投資先」に置き換えたのが、投資の世界の格言です。

1つの会社にだけ、すべてのお金を投資してしまうと、その会社に何かあったとき、大きな損失を受けてしまう。だから、投資先を分けておこう。

これが「分散投資」の基本的な考え方です。

なぜ、1つの会社だけに集中するのは危険なの?

【基礎編②】で学んだ通り、株価は需要と供給によって、日々変動します。会社の業績や、世の中のさまざまな出来事によって、株価は上がることもあれば、下がることもあります。

もし、自分の持っているお金をすべて1つの会社の株に投資していて、その会社に予想外の悪いニュースが起きたら…株価が大きく下がり、資産全体が大きなダメージを受けてしまいます。

でも、複数の会社に分けて投資していれば、1つの会社の株価が下がっても、他の会社の株価が同じように下がるとは限りません。全体としての値動きが、比較的おだやかになりやすいのです。

分散投資には、いくつかの「分け方」がある

分散投資と一言でいっても、実はいろいろな分け方があります。代表的なものを、3つ紹介します。

① 会社を分ける(銘柄の分散)

一番シンプルな分散方法です。1つの会社だけでなく、複数の会社の株を持つことです。

たとえば、食品を作る会社・自動車を作る会社・銀行など、業種の違う会社に分けて投資することで、ある業種全体に悪いニュースがあったときの影響を、和らげることができます。

② 時間を分ける(時間の分散)

一度にまとめて投資するのではなく、買うタイミングを複数回に分けるという考え方です。

たとえば、毎月同じ金額をコツコツ買い続けるという方法があります。株価が高いときには少ししか買えず、株価が安いときにはたくさん買えることになるため、「一度に、一番高いタイミングで全部買ってしまった」というリスクを減らすことができます。

③ 資産の種類を分ける(資産の分散)

株だけでなく、債券(国や会社にお金を貸して利息を受け取る仕組み)や、不動産など、値動きの性質が違う、いろいろな種類の資産に分けて持つという考え方もあります。

分散投資の「良いところ」と「気をつけたいところ」

分散投資には、大きなメリットがある一方、知っておきたい注意点もあります。

良いところ:リスクをおさえられる

一番のメリットは、【基礎編②】で学んだような「株価の急激な変動」による影響を、和らげられることです。1つの会社に集中するよりも、資産全体が大きく傷つきにくくなります。

気をつけたいところ:大きく増える可能性も抑えられる

ここが大切なポイントです。分散投資は、「大きく減るリスク」を抑えられる代わりに、「大きく増える可能性」も、ある程度抑えられるという側面があります。

もし、1つの会社に集中して投資して、その会社の株価が大きく上がったら、大きな利益を得られます。でも、複数の会社に分散していると、その1社の値上がりの影響は、資産全体から見ると小さくなります。

つまり分散投資は、「一発大きく当てる」ことよりも、「大きな失敗をしにくくする」ことを重視した考え方だと言えます。

「なぜ分散するのか」を自分の言葉で考えてみよう

分散投資が大切だと言われる理由を、改めて整理してみましょう。

未来に何が起こるかは、誰にも正確には分かりません。どんなにしっかり調べて選んだ会社でも、予想外の出来事によって、株価が大きく動いてしまうことはあります。

「絶対に大丈夫」と言い切れる投資先は存在しません。だからこそ、「もし予想が外れても、大きなダメージにならないようにしておく」という考え方が、長く投資を続けていく上で、とても大切になるのです。

今日学んだことを整理しよう

1つの会社(カゴ)だけに集中する

その会社に何かあったとき、大きな損失を受けるリスクがある

複数の会社(カゴ)に分けて投資する

1つがダメになっても、資産全体への影響をおさえられる

分散のやり方はいろいろ

  1. 銘柄の分散(複数の会社に分ける)
  2. 時間の分散(買うタイミングを分ける)
  3. 資産の分散(株以外の資産にも分ける)

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
分散投資投資先を複数に分けることで、リスクをおさえる考え方
銘柄の分散複数の会社の株に分けて投資すること
時間の分散一度にまとめてではなく、買うタイミングを複数回に分けること
資産の分散株だけでなく、値動きの性質が違う複数の種類の資産に分けて持つこと

「卵は一つのカゴに盛るな」

この格言は、100年以上前から投資の世界で語り継がれてきた、とてもシンプルで、とても大切な知恵です。

次に「投資」という言葉を聞いたとき、「1つに集中する」のではなく、「いくつかに分けておく」という視点も、ぜひ思い出してみてください。未来は誰にも分からないからこそ、備えておくことが、長く付き合っていくための知恵になります。

【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!


お問い合わせ・体験レッスンのご案内

もし「子ども向けの金融教育を探している」「子どものうちから金融リテラシーを身につけさせたい」「世の中には色んな会社があることを学ばせたい」「投資の仕組みを知ってほしい」という方は、ぜひカブサーの無料体験レッスンをお申し込みください。株の仕組み、会社の仕組みを丁寧にわかりやすく解説します。

お問い合わせ・無料体験・個別相談は

お近くの校舎を探す

愛知県(4)大阪府(4)宮崎県(1)
オンライン校(1)

愛知県

大阪府

宮崎県

全国対応可