「そもそも株って何?」
「株価が上がった・下がった」というニュースは毎日たくさん流れていますが、「株」そのものがどういうものかを、あらためて説明できますか?
今日から始まる【基礎編】シリーズでは、投資の一番の土台になる知識を、じっくりゆっくり解説していきます。第1回のテーマは、まさにこの「株ってそもそも何?」です!

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「会社」ってどうやって始まるの?
株の話をする前に、まず「会社」がどうやって生まれるのかを考えてみましょう。
たとえば、あなたが「美味しいパン屋さんを始めたい!」と思ったとします。
パン屋さんを始めるには、お店を借りるお金、オーブンなどの機械を買うお金、材料を仕入れるお金…たくさんのお金が必要です。
もし自分1人の貯金だけでは足りなかったら、どうしますか?
一つの方法は、「友達や家族にお金を出してもらう」ことです。
「1万円出してくれたら、パン屋さんが儲かったとき、その分け前をあげるね」
こうやって、みんなでお金を出し合って会社を作る。これが「株式会社(かぶしきがいしゃ)」の始まりです。
「株」ってその「分け前をもらえる権利」のこと
先ほどの例で、友達がパン屋さんに1万円を出してくれたとします。
この友達は、「パン屋さんの一部を持っている人」になります。この「持っている証」のことを「株(かぶ)」と言います。
株を持っている人のことを「株主(かぶぬし)」と呼びます。
株主になると、こんな権利が生まれます。
① 会社が儲かったら、その一部を受け取れる
パン屋さんが繁盛して利益が出たら、株主はその利益の一部を受け取れます。これを「配当(はいとう)」と言います。
② 会社の大事な決め事に、意見を言える
「新しいお店を出そうか」「値段を上げようか」など、会社の重要な決定について、株主は投票する権利を持ちます。
③ 株を他の人に売ることができる
「もうこの会社には投資したくないな」と思ったら、自分の株を他の人に売ることができます。
なぜ会社は「株」というかたちでお金を集めるの?
「借りればいいじゃない?」と思うかもしれません。実際、会社は銀行からお金を借りることもできます。でも、株には借金とは違う、大きな特徴があります。
借金は、必ず返さなければいけません。しかも、利息(りそく)という追加のお金も一緒に返す必要があります。
でも株でお金を集めた場合、そのお金を返す必要はありません。その代わりに、会社が儲かったときに配当という形で分け前を渡したり、会社の価値が上がって株の値段そのものが上がったりすることで、お金を出してくれた人に報いる仕組みになっています。
会社にとって「返さなくていいお金」を集められるのが、株という仕組みの大きなメリットなのです。
「株式会社」は世界中にたくさんある
実は、みなさんが知っている大きな会社のほとんどは、この「株式会社」という仕組みでできています。
任天堂も、トヨタも、ソフトバンクグループも、みんな株式会社です。
最初は小さなパン屋さんの例で考えましたが、任天堂やトヨタのような大きな会社も、仕組みとしては全く同じです。
- たくさんの人(株主)がお金を出し合っている
- その証拠として「株」を持っている
- 会社が儲かれば、配当という形で還元される
- 株主は、会社の重要な決定に意見を言える
規模がとても大きくなっているだけで、根っこの仕組みはパン屋さんの例と変わりません。
「株式市場」ってどんな場所?
ここでもう一つ、大切な言葉を紹介します。
株は、最初にお金を出した人がずっと持ち続けなければいけないわけではありません。「株式市場(かぶしきしじょう)」という場所で、株を売ったり買ったりすることができます。
日本で一番大きな株式市場は「東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ)」、略して「東証(とうしょう)」と呼ばれています。
そして「証券コード」(例:任天堂は7974)は、この東京証券取引所で、それぞれの会社を区別するための番号のことを言います。
東証という「大きな市場」があることで、株を「買いたい人」と「売りたい人」が出会うことができます。この「買いたい人」と「売りたい人」のバランスによって、株の値段(株価)が毎日変わっていくのです。
今日学んだことを整理しよう
今日学んだ内容を、簡単におさらいしましょう。
- 会社を作りたい人が、お金が足りない
- たくさんの人からお金を出してもらう
- お金を出した人(株主)に「株」を渡す
- 会社が儲かったら「配当」として分け前を渡す
- 株主は「株式市場」で株を売買できる
今日学んだ言葉のまとめ
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 株式会社 | たくさんの人がお金を出し合って作る会社の仕組み |
| 株 | 会社の一部を持っている証(あかし) |
| 株主 | 株を持っている人 |
| 配当 | 会社が儲かったとき、株主に分けられるお金 |
| 株式市場 | 株を売ったり買ったりする場所(例:東京証券取引所) |
「株を持つ」というのは、単に「値段が上がったら儲かるもの」を持っているのではなく、「その会社の一部を、自分も持っている」ということなのです。
次にニュースで「〇〇の株主が」という言葉を聞いたとき、「その人はその会社の一部を持っている、いわば小さなオーナーなんだ」と思い出してみてください。
【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
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