【基礎編⑩】自分で選ばなくても分散投資できる!投資信託とETFという便利な仕組み

【基礎編①〜⑨】で、株とは何か株価はどう決まるか株の買い方決算書の読み方ローソク足の見方配当と株主優待PER・PBR日経平均・TOPIX分散投資について学んできました。

【基礎編⑨】では、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言とともに、分散投資の大切さを学びましたね。複数の会社に分けて投資することで、リスクをおさえられる、という考え方でした。

でも、こんな疑問がわいてきませんか?

「10社にも20社にも分散して投資するなんて、大変じゃない?」

1社ずつ調べて、それぞれ注文を出して……と考えると、確かに手間がかかりそうです。

今日は、この手間を解決してくれる、「投資信託(とうししんたく)」「ETF(イーティーエフ)」という、便利な仕組みを学んでいきましょう!

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「投資信託」ってどんなもの?

投資信託とは、多くの人からお金を集めて、その集めたお金を専門家がまとめて運用し、複数の株式や債券などに投資する仕組みのことです。

イメージとしては、こんな感じです。

クラスのみんなで、少しずつお金を出し合って、大きな福袋を買うことを想像してみてください。1人分のお小遣いでは買えないような、豪華な福袋も、みんなで出し合えば買えますよね。

投資信託も同じです。みんなから集めたお金を、投資の専門家が「福袋の中身を選ぶ人」のような役割で、いろいろな会社の株式などにバランスよく投資してくれます。

自分で1社1社を選んで買わなくても、投資信託を1つ買うだけで、その中に含まれるたくさんの会社に、まとめて分散投資したのと同じような効果が得られる、というわけです。

投資信託は、誰が運用しているの?

投資信託は、「運用会社(うんようがいしゃ)」と呼ばれる専門の会社が、みんなから集めたお金を運用しています。

運用会社で働く「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家が、どの会社の株式にどれくらいの割合で投資するかを、日々調査・分析しながら決めています。

投資信託を利用する人は、この専門家に運用を「おまかせ」することで、自分では調べきれないたくさんの会社に、間接的に投資することができるのです。

「ETF」ってどんなもの?投資信託と何が違うの?

ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)は、投資信託の一種ですが、大きな特徴があります。

それは、株式と同じように、証券取引所でいつでも売買できるということです。

【基礎編①】で学んだ「株式市場」を思い出してください。株は、証券取引所が開いている時間であれば、いつでも売買できるのでしたね。ETFも、これと同じように、リアルタイムで値段が変動し、株のように売買することができます。

一方、普通の投資信託の多くは、1日に1回だけ計算される「基準価額」という値段で取引される仕組みになっており、ETFのようにリアルタイムで細かく売買することはできません。

投資信託・ETFには、どんな種類があるの?

投資信託やETFには、投資する対象によって、いろいろな種類があります。代表的なものを紹介します。

① 特定の株価指数に連動するもの

【基礎編⑧】で学んだ「日経平均」や「TOPIX」のような株価指数と、同じような値動きを目指して運用されるタイプです。「日経平均に連動する投資信託を1つ買うだけで、日経平均を構成するたくさんの会社に、まとめて分散投資したことになる」というイメージです。

② 特定の地域や国に投資するもの

日本の会社だけでなく、アメリカの会社、あるいは世界中の会社に、まとめて投資できるタイプもあります。

③ 特定のテーマに沿って投資するもの

「AI関連の会社」「環境に配慮した会社」など、特定のテーマに沿って会社を選んで投資するタイプもあります。

投資信託・ETFの「良いところ」

これまでの学びとつなげながら、投資信託・ETFのメリットを整理しましょう。

① 手軽に分散投資ができる

【基礎編⑨】で学んだ分散投資を、自分で何十社も選ばなくても、1つの商品を買うだけで実現できます。

② 専門家に運用をまかせられる

どの会社を選ぶか、いつ売買するかといった、判断の多くを専門家にまかせることができます。

③ 少額から始められるものが多い

【基礎編③】で学んだ「単元株」の仕組みでは、1社の株を買うのに数万円〜数十万円が必要になることもありました。投資信託の中には、もっと少ない金額から始められるものもあります。

知っておきたい「コスト」の存在

ここで、大切な注意点も紹介します。

投資信託は、専門家に運用をまかせる仕組みであるため、その対価として「手数料(コスト)」がかかります。

代表的なものに、保有している間、継続的にかかる「信託報酬(しんたくほうしゅう)」と呼ばれる費用があります。これは、運用会社に支払う、いわば「運用をおまかせするための料金」です。

同じような投資先を対象にした商品でも、この手数料の水準は、商品によって差があります。手数料は、長期間にわたって資産を育てていく上で、無視できない要素になります。

今日学んだことを整理しよう

1社1社を自分で選んで分散投資するのは、手間がかかる

投資信託・ETFは、みんなのお金をまとめて、専門家が運用してくれる仕組み

  • 投資信託
    1日1回の基準価額で取引される
  • ETF
    株式と同じように、取引所でリアルタイムに売買できる
  • メリット
    手軽に分散投資できる、専門家にまかせられる、少額から始めやすい
  • 注意点
    信託報酬などのコストがかかる

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
投資信託多くの人からお金を集めて、専門家がまとめて運用する仕組み
ETF(上場投資信託)株式と同じように、取引所でリアルタイムに売買できる投資信託
運用会社投資信託・ETFの運用を行う専門の会社
信託報酬投資信託を保有している間、継続的にかかる運用の手数料

投資信託やETFは、「1社1社を自分で選ぶのは大変」という悩みを解決してくれる、便利な仕組みです。分散投資の考え方を、より手軽に実践できるようにしてくれる道具、と言えます。

次にニュースで「投資信託」「ETF」という言葉を見たとき、「これはどんな会社に、どうやって分散投資しているんだろう?」と、少し中身をのぞいてみてください。福袋の中身を確認するように、その仕組みを知ることが、賢い活用への第一歩になります。

【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!


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