【基礎編⑤】ローソク足ってどう見るの?赤と青(陽線と陰線)に隠された1日のドラマ

【基礎編①〜④】で、株とは何か、株価はどう決まるか、株はどうやって買うのか、決算書の読み方を学んできました。

今日は、「ぎざぎざの棒グラフ」について、基本からじっくり学んでいきましょう。

ローソク足(ろーそくあし)です。

証券会社のアプリやニュースサイトで株価チャートを見ると、赤や青(緑)の四角い棒がたくさん並んでいますよね。今日はこの棒1本1本に、実はどんな情報が詰まっているのかを解き明かしていきます!

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ローソク足は「1日の値動きのドラマ」を1本にまとめたもの

ローソク足という名前は、その形が「ろうそく」に似ていることから付けられました。

1本のローソク足には、「その日(または、その週・その月など)、株価がどう動いたか」という情報が、まるごと詰まっています。

具体的には、次の4つの値段が分かります。

  • 始値(はじめね)
    その日、最初についた値段
  • 終値(おわりね)
    その日、最後についた値段
  • 高値(たかね)
    その日、一番高くなった値段
  • 安値(やすね)
    その日、一番安くなった値段

たった1本の棒から、これだけの情報が読み取れるのです。

ローソク足の形を分解してみよう

ローソク足は、太い四角の部分(実体)と、そこから上下に伸びる細い線(ひげ)でできています。

実体(じったい)は、始値と終値の間を表しています。

ひげは、実体からさらに伸びた、高値・安値までの範囲を表しています。上に伸びるひげを「上ひげ」、下に伸びるひげを「下ひげ」と呼びます。

「赤(陽線)」と「青(陰線)」の意味

ここが今日の一番大切なポイントです。

ローソク足には、色(または塗りつぶし方)で2つの種類があります。

陽線(ようせん)

「一般的に赤で表されることが多い」

始値より終値の方が高くなった日のローソク足です。「1日を通して、値段が上がった」ということを表しています。

陰線(いんせん)

「一般的に青(または緑)で表されることが多い」

始値より終値の方が低くなった日のローソク足です。「1日を通して、値段が下がった」ということを表しています。

たとえるなら、こんなイメージです。

学校のテストで、朝の自分の点数(始値)と、放課後の自分の点数(終値)を比べるとします。
放課後の方が点数が上がっていたら「今日は良い日だった(陽線)」
下がっていたら「今日はちょっと残念な日だった(陰線)」
ローソク足も、1日を通しての値段の変化を、赤か青かで一目で教えてくれるのです。

実際にローソク足を読んでみよう

例を使って、実際に読んでみましょう。

例① 陽線のローソク足

  • 始値:1,000円
  • 終値:1,050円
  • 高値:1,060円
  • 安値:990円

この場合、始値(1,000円)より終値(1,050円)の方が高いので、これは陽線です。実体は1,000円〜1,050円の範囲、上ひげは1,050円〜1,060円、下ひげは990円〜1,000円になります。

例② 陰線のローソク足

  • 始値:1,050円
  • 終値:980円
  • 高値:1,060円
  • 安値:970円

この場合、始値(1,050円)より終値(980円)の方が低いので、これは陰線です。1日の中で大きく値段が下がったことが分かります。

「ひげが長い」ときは、何を意味するの?

ローソク足を見るとき、実体の色だけでなく、ひげの長さにも注目すると、より詳しい情報が読み取れます。

上ひげが長いとき

一時的にとても高い値段まで上がったけれど、最終的にはその高さを維持できずに下がってしまった、ということを表しています。「買いたい人が最初は多かったけれど、売りたい人に押し戻された」というイメージです。

下ひげが長いとき

一時的にとても安い値段まで下がったけれど、最終的にはその安さから値段が戻ってきた、ということを表しています。「売りたい人が最初は多かったけれど、買いたい人に押し戻された」というイメージです。

こういったひげの形は、投資家が値動きの勢いを読み取るための大切な手がかりになっています。

いろんな期間のローソク足がある

今日は「1日」を1本のローソク足として説明してきましたが、実はローソク足は、いろんな期間で作ることができます。

  • 日足(ひあし)
    1日ごとのローソク足。今日説明したもの
  • 週足(しゅうあし)
    1週間ごとのローソク足
  • 月足(つきあし)
    1ヶ月ごとのローソク足

短い期間のローソク足(日足)は、直近の細かい値動きを見るのに向いています。長い期間のローソク足(週足・月足)は、もっと大きな、長期的な流れを見るのに向いています。

「上場から3日間の値動き」のような話をするときは日足を、「何ヶ月にもわたる株価の推移」を見るときは週足や月足を使うことが多いです。

今日学んだことを整理しよう

  • ローソク足1本 = ある期間の「値動きのドラマ」
  • 始値より終値が高い
    陽線(赤)→ その期間、値段が上がった
  • 始値より終値が低い
    陰線(青)→ その期間、値段が下がった
  • 上ひげが長い
    一時的に高くなったが、押し戻された
  • 下ひげが長い
    一時的に安くなったが、押し戻された

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
ローソク足ある期間の値動き(始値・終値・高値・安値)を1本にまとめたグラフ
陽線始値より終値が高くなった日のローソク足。一般的に赤で表される
陰線始値より終値が低くなった日のローソク足。一般的に青(緑)で表される
実体ローソク足の太い四角の部分。始値と終値の間を表す
ひげ実体から上下に伸びる細い線。高値・安値までの範囲を表す

何気なく見ていたチャートの一本一本に、こんなに詳しい情報が詰まっていたことが分かりましたね。

次に株価チャートを見るとき、「このローソク足は陽線かな、陰線かな?」「ひげの長さはどうだろう?」と、1本1本をじっくり観察してみてください。その日1日に何が起きたのか、小さな物語が見えてくるはずです。

【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!


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