【基礎編④】決算書ってどう読むの?「売上高」「営業利益」「純利益」の違い

【基礎編①】〜③で、株とは何か、株価はどう決まるか、株はどうやって買うのかを学んできました。

今日からは、もう一歩踏み込んで、「会社の成績表」とも言える決算書(けっさんしょ)の読み方を学んでいきましょう。

株式投資のニュースでは「営業利益が〇〇%増」「純利益が〇〇億円」といった言葉をよく耳にします。今日はこの言葉たちの意味を、一つずつ丁寧に整理していきます!

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決算書は「会社の成績表」

学校でテストを受けると、成績表がもらえますよね。国語は何点、算数は何点、というように、教科ごとに結果が並んでいます。

会社にとっての決算書も、これと似たイメージです。

「この期間、会社はどれだけ売上をあげたか」
「どれだけ利益(もうけ)を出したか」

こういった情報が、決算書には数字としてまとめられています。

決算書の中でも、特に大切な3つの数字があります。それが「売上高」「営業利益」「純利益」です。この3つの違いを理解することが、今日のゴールです。

①「売上高」は会社に入ってきたお金の合計

売上高(うりあげだか)とは、会社が商品やサービスを売って得た、お金の合計金額のことです。

たとえば、パン屋さんが1個300円のパンを1,000個売ったとしたら、

300円 × 1,000個 = 30万円

これが、このパン屋さんの売上高です。

大事なポイントは、売上高は「入ってきたお金の合計」であって、「儲け」ではないということです。パンを作るための材料費や、お店の家賃なども払わなければいけないので、売上高がそのまま会社の手元に残るわけではありません。

②「営業利益」は本業でどれだけ儲かったか

営業利益(えいぎょうりえき)とは、売上高から、商品を作るためにかかった費用(原価)や、お店を運営するための費用(人件費・家賃・広告費など)を差し引いた金額のことです。

先ほどのパン屋さんの例で考えてみましょう。

売上高:30万円
− パンの材料費:10万円
− お店の家賃・人件費など:15万円
─────────────
営業利益:5万円

つまり営業利益は、「その会社の本業(メインの仕事)で、どれだけ儲けを出せたか」を表しています。

③「純利益」は最終的に手元に残るお金

純利益(じゅんりえき)とは、営業利益からさらにいろいろなものを差し引いて、最終的に会社の手元に残るお金のことです。

具体的には、こんなものが差し引かれます。

  • 税金
    会社も、個人と同じように税金を払う必要があります
  • 特別な出費
    普段はあまり発生しない、一時的な大きな支出(裁判の賠償金など)
  • 借金の利息
    銀行からお金を借りている場合、その利息の支払い

逆に、こんなものが足される(プラスされる)こともあります。

  • 本業以外で得たお金
    たとえば、持っている土地を売って得たお金など

つまり純利益は、「本業の儲け」に加えて、「本業以外のいろいろな出来事」もすべて反映した「最終的な儲け」を表しているのです。

3つの数字を整理しよう

もう一度、パン屋さんの例で、3つの数字のつながりを見てみましょう。

売上高:30万円
  ↓(材料費・家賃・人件費などを引く)
営業利益:5万円
  ↓(税金や特別な出費・収入を反映する)
純利益:3万円

上から下にいくにつれて、いろいろな費用が差し引かれていき、最終的に会社の手元に残る金額に近づいていくイメージです。

なぜ3つも数字があるの?1つじゃダメなの?

「純利益だけ見ればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、3つの数字それぞれに意味があります。

売上高を見ることで、「この会社は、どれだけたくさんのお客さんに商品・サービスを届けられているか」という会社の規模や勢いが分かります。

営業利益を見ることで、「この会社の本業は、しっかり儲けを出せているか」という本来の実力が分かります。

純利益を見ることで、「今回、最終的にどれだけのお金が会社に残ったか」という最終結果が分かります。

3つの数字を見比べることで、「本業は好調だけど、一時的な出費で純利益が減った」「売上は伸びているのに、コストがかさんで営業利益が減っている」など、会社の状況をより深く理解できるようになるのです。

今日学んだことを整理しよう

  1. 売上高(会社に入ってきたお金の合計)
    材料費・家賃・人件費などを引く
  2. 営業利益(本業でどれだけ儲かったか)
    税金・特別な出費や収入を反映する
  3. 純利益(最終的に手元に残るお金)

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
決算書会社の業績をまとめた「成績表」のようなもの
売上高会社が商品やサービスを売って得た、お金の合計金額
営業利益売上高から、本業にかかった費用を引いた金額
純利益営業利益から、税金や一時的な出費・収入を反映した、最終的な儲け

「売上高」「営業利益」「純利益」

この3つの数字の意味が分かると、ニュースなどで紹介される決算の話が、もっと理解できるようになります。

次に決算のニュースを見たとき、「売上高はどうだったかな?」「営業利益は?」「純利益は?」と、3つの数字をそれぞれチェックしてみてください。会社の本当の姿が、より鮮明に見えてくるはずです。

【基礎編】シリーズ、次回もお楽しみに!


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