【投資家目線で読む】赤いきつね・超熟・ピルクルが値上がり!7月の「値上げラッシュ」の裏側を読み解こう

突然ですが、みなさんに質問です。

最近、スーパーで買い物をしたとき、「あれ、なんか高くなってる?」と感じたことはありますか?

実は2026年7月から、みなさんのよく知っている食べ物や飲み物が、一斉に値上がりしています。

たとえばこんな商品です。

  • 赤いきつねうどん・緑のたぬき天そば(東洋水産)
  • サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
  • スーパーカップ1.5倍(エースコック)
  • 超熟・まるごとバナナ・ダブルソフト(山崎製パン・敷島製パン)
  • ピルクル(日清ヨーク)
  • 伊藤ハムのハム・ソーセージ(5〜30%値上げ)

「えー!好きなやつばっかり!」と思った人も多いはずです。

今日はこの値上げの「なんで?」と「これからどうなるの?」を、一緒に考えてみましょう!

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どのくらいの数が値上がりしたの?

今回の7月の値上げ、実はとんでもない数になっています。

帝国データバンクという調査会社の調べによると、7月だけで食品2566品目が値上がりしました。

2566品目……多すぎてピンとこないですよね。コンビニに並んでいる商品が大体3000〜4000種類くらいなので、コンビニの半分以上の商品が値上がりしたとイメージするとわかりやすいかもしれません。

しかも、これは毎年続いています。2022年から5年連続で、1年間で1万品目以上が値上がりしているのです。

なぜ値上がりするの?

ここからが、カブサーで学んできたことと全部つながってくる部分です。

値上がりの理由を調べてみると、主なものは3つです。

理由① 原材料の値段が上がっている

パンや麺を作るには小麦が必要です。お菓子には砂糖植物油が使われます。これらの原材料の値段が、世界的に上がっています。

小麦はロシアやウクライナなど世界各地で作られますが、戦争や異常気象の影響で生産量が減ったり、輸送コストが上がったりしています。

理由② 包装資材の値段が上がっている

カップ麺のカップ、パンの袋、ハムのフィルム…

これらは全部、ナフサ(石油から作られる化学原料)から作られています。

カブサーのナフサ記事を覚えていますか?ホルムズ海峡が封鎖されて原油が入ってこなくなり、ナフサが不足して、プラスチック容器の値段が急騰した話です。その影響が、食品の包装コストにもじわじわと広がってきています。

実際に今回の値上げで「包装資材の高騰」を理由にあげた企業は、全体の73.7%にのぼりました。

理由③ 円安で輸入コストが上がっている

カブサーの円安記事でも学びましたね。今の円相場は1ドル=162円台と、39年半ぶりの円安水準になっています。

食材の多くは海外から輸入されています。円安になると、同じ量の食材を買うのに、もっとたくさんの円が必要になります。そのコストが、商品の値段に上乗せされているのです。

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投資家目線で見ると、どう読める?

ここからが今日のメインです。同じニュースを見ても、ただの「値上がりしてつらい話」で終わらせるのか、「投資家目線で読む」のかで、見え方が全然変わります。

「値上げできた会社」は強い

カブサーのスタバ記事でも学んだ「プライシングパワー(価格決定力)」を覚えていますか?「値上げしても買ってもらえる力」のことです。

山崎製パンは「超熟」「ダブルソフト」などのブランドで、値上げをしても家庭から選ばれ続けています。東洋水産の「赤いきつね」も、長年愛されてきた商品です。

こういった強いブランドを持つ会社は、コストが上がったとき値上げで対応できるので、利益を守りやすくなります。

逆に、「安さが売り」の商品は値上げしにくく、コストが上がっても値段を変えられないので利益が削られてしまいます。

「値上げの連鎖」を読む

投資家は、一つの値上げニュースを見たとき、「これがどこに広がるか」を考えます。

今回の食品値上げを「連鎖」で読むと、こうなります。

中東情勢の悪化
  ↓
ホルムズ海峡が封鎖(原油・ナフサが入らない)
  ↓
包装フィルム・容器の値段が上がる
  ↓
食品メーカーのコストが増える
  ↓
赤いきつね・超熟などが値上がりする
  ↓
家計の負担が増える

「自分の好きなカップ麺が値上がりした」という話の裏に、ここまでの連鎖が隠れているのです。

これからどうなるの?

「7月で終わり?」と思いたいところですが、実はまだ続きます。

帝国データバンクの予測では、こんな見通しが出ています。

値上げ予定品目数
7月(今月)2566品目
8月1898品目
9月3029品目(今年最多!)

9月はさらに大きな値上げラッシュが来る見込みです。しかも、現在も円安・中東情勢の不安定さが続いているため、状況次第でさらに増える可能性もあります。

一つだけ良いニュースも

じつは今、政府が7〜9月の3ヶ月間、電気代・ガス代に補助金を出しています。標準的な家庭で、3ヶ月合計5000円程度の負担軽減になる見込みです。

食品は値上がりしているけど、電気代は少し下がる。

こういう「良い面と悪い面が同時に起きている」状況も、投資家としてしっかり整理して見ることが大切です。

投資家目線でのまとめ

見るポイント内容
なぜ値上がりするか原材料高・包装資材高・円安の3つが重なっている
強い会社の特徴値上げしても買ってもらえるブランドを持っている
連鎖を読む中東→ナフサ→包装材→食品という流れがある
これから9月にさらに大きな値上げラッシュが控えている

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
値上げラッシュ多くの商品が一度にたくさん値上がりすること
プライシングパワー値上げしても買ってもらえる、ブランドの強さ
帝国データバンク企業や経済の情報を調査・分析している会社
補助金国が生活の負担を減らすために出すお金

次にスーパーに行ったとき、「このカップ麺、値上がりしたな。なんでだろう?」と一度考えてみてください。そこからカブサーで学んだ中東情勢・円安・ナフサの話まで全部つながっていることが、きっと実感できるはずです!


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