みなさんは、お店で買い物をするとき、レシートを見たことがありますか?
商品の値段の下に「消費税」という項目があって、支払う金額が少し多くなっていますよね。今の日本では、食料品を買うと8%の消費税がかかっています。
2026年7月現在、政府がこんな検討を進めています。
「食料品の消費税を、2027年4月から2年間、8%から1%に引き下げる」
もし実現すれば、食料品の値段の負担がぐっと軽くなります。8月上旬には、政府がこの方針を正式に決める予定です。
「消費税が下がるなら嬉しいけど、それが株価とどう関係あるの?」
今日はこの「なんで?」を一緒に考えながら、税金という身近なテーマから投資を学んでいきましょう!

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そもそも「消費税」って何?
消費税とは、モノを買ったりサービスを受けたりするときにかかる税金です。
今の日本では、基本的に10%の消費税がかかりますが、食料品や新聞などは軽減税率(けいげんぜいりつ)という仕組みで、少し低い8%に設定されています。「生活に欠かせないものは、税金を軽くしよう」という考え方です。
集まった消費税は、国や地方自治体の収入になり、学校・病院・道路・警察など、みんなが使う公共のサービスを支えるために使われています。
今回の「減税」の中身は?
今回検討されている案を、もう少し詳しく見てみましょう。
- 対象:食料品(飲食料品)
- 現在の税率:8%
- 検討されている税率:1%
- 期間:2027年4月から2年間限定
- 期間終了後:元の8%に戻る予定
なぜ「ゼロ」ではなく「1%」なのでしょうか?
理由はレジのシステムにあります。消費税をゼロにすると、レジのシステムを大きく作り変える必要があり、約1年もかかってしまいます。でも1%にすれば、5〜6ヶ月ほどで対応できるといわれています。「早く実現するために、ゼロではなく1%を軸にしている」というわけです。
なお、外食(レストランで食べること)は10%のまま変わらない見通しです。スーパーで食材を買うのと、レストランで食べるのとで、税率の差が広がることになります。
なぜ政府は減税を考えているの?
理由は、物価高で苦しい家計を助けるためです。
カブサーの値上げラッシュ記事を覚えていますか?食料品の値段がどんどん上がっている、という話でしたね。
物価が上がり続ける一方で、給料がそれに追いついていない家庭も多くあります。エンゲル係数(家計の支出のうち、食費が占める割合)は、44年ぶりの高い水準になったというデータもあります。
つまり「食費の負担が、歴史的に重くなっている」ということです。この負担を軽くするために、消費税を下げようとしているのです。

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減税されると、どの会社が得をするの?
ここからが投資家目線の話です。カブサーのレアアース記事などで学んだ「誰が得をするか」という視点を、今回も使ってみましょう。
得をしやすい会社① スーパーマーケット
食料品の税金が下がれば、消費者は「もう一品買おう」「ちょっと良いものを買おう」という気持ちになりやすくなります。これはスーパーの売上増加につながります。
代表的な会社にイオン(8267)があります。イオンは「トップバリュ」というPB(プライベートブランド、お店が自分で作るオリジナル商品)に力を入れており、しまむら記事で学んだように、PBは利益率を高めやすい商品です。減税で消費者の買い物意欲が高まれば、その恩恵をより受けやすい立場にあります。
得をしやすい会社② レジやシステムを作る会社
消費税の税率が変わると、全国のお店のレジシステムを作り変える必要があります。
東芝テック(6588)という会社は、レジスターやPOSシステム(会計や商品管理をするシステム)を作っている会社です。過去に消費税率が変わったときも、こうしたレジ関連の会社に注目が集まりました。
得をしにくい会社は外食チェーン
一方で、外食は10%のまま変わらない見通しです。スーパーで買う食材は安くなるのに、レストランで食べる値段は変わらない。この差が広がると、「外食よりスーパーで買って家で食べよう」という人が増えるかもしれません。これを「中食シフト(なかしょくしふと)」といいます。
カブサーのサイゼリヤ記事・ブロンコビリー記事のような外食チェーンにとっては、慎重に見ておくべきポイントです。
投資家が気をつけるべき「期待の先取り」
ここで、カブサーで何度も学んできた大切な注意点があります。
「消費税が下がりそうだ」というニュースが出た時点で、すでに関連する会社の株が買われ始めることがあります。実際、消費税ゼロが政策テーマとして話題になり始めた時期には、イオンの株価が大きく上昇していました。
でも、まだ正式に決まったわけではありません。8月上旬に方針が発表される予定ですが、税率が本当に1%になるのか、実施時期がいつになるのか、外食の扱いはどうなるのか。細かい部分はまだ確定していないのです。
カブサーで何度も学んできた「好材料出尽くし」を思い出してください。期待で先に買われた株は、いざ正式決定が発表されたときに「もう知っていたニュースだから」と、逆に売られることもあります。
「期待」と「実際の決定」は別物。これを忘れずに見ていくことが大切です。
今日学んだ言葉のまとめ
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 消費税 | モノを買ったりサービスを受けたりするときにかかる税金 |
| 軽減税率 | 生活に欠かせない食料品などに適用される、少し低い税率 |
| エンゲル係数 | 家計の支出のうち、食費が占める割合 |
| 中食シフト | 外食よりも、スーパーで買って家で食べる方を選ぶ人が増える現象 |
「消費税が下がる」というニュースは、単に「お財布に優しい」という話だけではありません。「どの会社が得をするか」「本当に決まったのか」を考えることで、身近なニュースが投資家目線の学びに変わります。
次にスーパーで買い物をするとき、レシートの消費税の欄をちょっと見てみてください。8月上旬に発表される政府の方針が、この数字を変えるかもしれません!
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
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