みなさん、ブロンコビリーというお店に行ったことはありますか?
ハンバーグ・ステーキ・焼肉が食べられるレストランチェーンで、大きなサラダバーも人気のお店です。
そのブロンコビリーが2026年7月22日、こんな発表をしました。
「今年の利益予想を、前に発表していたものより6億円も上に直します」
これを「上方修正(じょうほうしゅうせい)」といいます。
「予想を直すってどういうこと?」「なんで直す必要があるの?」
今日はこの「なんで?」を一緒に考えながら、投資家がとても注目する「上方修正」について学んでいきましょう!

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まず「業績予想」って何?
会社は決算のとき、「今年(または今期)はこれくらいの売上・利益になりそうです」という予想を発表します。これを業績予想(ぎょうせきよそう)といいます。
なぜ会社は予想を発表するのでしょうか?
投資家は「この会社の株を買うべきか」を判断するために、その会社がこれからどれくらい儲かりそうかを知りたいと思っています。会社が自分から「これくらい儲かりそうです」と教えてくれることで、投資家は判断しやすくなるのです。
「上方修正」ってどういうこと?
業績予想は、一度発表したら変わらないわけではありません。
会社は3ヶ月に1回くらいのペースで、実際の業績を発表します。そのとき、「思ったより儲かっているぞ」と分かったら、最初の予想を上に直すことがあります。これが上方修正です。
逆に、「思ったより儲かっていない」というときは、予想を下に直します。これを「下方修正(かほうしゅうせい)」といいます。
ブロンコビリーは今回、こんな数字を発表しました。
- 今年(2026年)の純利益予想…26億円(前の年より32%増)
- 前回発表していた予想から…6億円の上方修正
- 売上高予想…13%増の340億円
- 営業利益予想…35%増の39億円
つまり「思ったより儲かりそうだ」ということが分かったので、予想を大きく上に直したのです。
なぜブロンコビリーは思ったより儲かったの?
理由は大きく3つあります。
理由① 値上げをしたのに、お客さんが減らなかった
ブロンコビリーは2025年11月と2026年4月の2回、値段を上げました。平均して1人あたり140円ほどの値上げです。
社長の阪口信貴さんは記者会見でこう説明しています。
「前年と比較して140円ほど値上げしたが、客数は落ちていない」
これはカブサーで何度も出てきた「プライシングパワー」そのものです。値上げをしても、お客さんが離れなかった。つまりブロンコビリーは、それだけお客さんから信頼されているブランドだったということです。
理由② サラダバーを「進化」させた
ブロンコビリーは今年、サラダバーを「ブロンコビュッフェ」という新しい形に進化させました。ドリンクバーも「プレミアムドリンクバー」に変わりました。
こういった工夫で、既存店(もともとあるお店)の売上高が7.7%増という結果になっています。値上げをしても「これなら払う価値がある」とお客さんに感じてもらう工夫が実を結んでいるのです。
理由③ 材料の値段が落ち着いてきた
カブサーの値上げラッシュ記事を覚えていますか?お米などの原材料価格が高騰していたという話です。
ブロンコビリーの発表によると、コメなど原材料価格が落ち着いてきて、原価率(げんかりつ)が改善しているということです。
原価率とは、売上のうち材料費がどれくらいの割合を占めるかということ。原価率が下がれば、その分利益が増えやすくなります。
さらに、4月に食肉加工会社を買収したことも、業績にプラスに働いています。

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投資家は「上方修正」をどう見るの?
ここが今日のポイントです。
上方修正が発表されると、多くの場合、投資家はその会社を「より魅力的」と感じます。理由は2つあります。
魅力を感じる理由①「会社の実力が、予想以上だった」という証拠
会社自身が「思ったより儲かっている」と認めたということは、それだけ実力が伴っているということです。「期待だけ」ではなく「実際の数字」で証明されたことになります。
魅力を感じる理由②「これからも上方修正が続くかも」という期待
一度上方修正した会社は、「また次も上方修正するかもしれない」という期待を集めやすくなります。
同じ日に「上方修正ラッシュ」が起きていた
面白いことに、7月22日はブロンコビリーだけでなく、他にもたくさんの会社が上方修正を発表していました。
- フェローテクホールディングス(半導体部材)
経常利益予想を61%も上方修正。AIデータセンター向け製品の需要増加が理由 - 三井松島ホールディングス
最終利益予想を21%上方修正、配当も増額 - オービックグループ
4〜6月期に大幅増益で着地
この日は「サプライズ決算」が連発する、投資家にとって注目の日でした。業種は全然違う(レストラン・半導体・エネルギー・ITサービス)のに、同じ日にたくさんの会社が「思ったより儲かった」と発表したのです。
株式分割も同時に発表されていた
もう一つ、面白い情報があります。
ブロンコビリーは2026年7月1日付で、株式分割(1株を2株に分ける)も実施していました。「1株あたりの値段を下げて、より多くの人が買いやすくする」という会社の工夫です。
「業績も良い、株式も買いやすくなった」
投資家にとって注目材料が重なったタイミングだったといえます。
今日学んだ言葉のまとめ
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 業績予想 | 会社が「これくらい儲かりそうです」と発表する見通し |
| 上方修正 | 一度発表した業績予想を、上に直すこと |
| 下方修正 | 一度発表した業績予想を、下に直すこと |
| 原価率 | 売上のうち、材料費が占める割合 |
| 既存店売上高 | もともとあるお店だけで比べた売上の伸び |
「値上げしたのにお客さんが増えている」
これはブロンコビリーが、値段以上の価値をお客さんに感じてもらえている証拠です。
次にファミリーレストランに行ったとき、「このお店、最近の業績はどうなんだろう?」と考えてみてください。サラダバーやメニューの工夫の裏側に、投資家が注目する会社の努力が隠れているかもしれません!
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
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