【業界研究編③】食品・外食業界ってどうなってるの?「原材料」から「お店」までの長い道のり

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みなさんは毎日、何かしらの食べ物を口にしていますよね。

こんなことを考えたことはありますか?

「レストランで食べる1皿の料理は、どうやってお店まで届いているんだろう?」

今日は【業界研究編】第3回として、食品・外食業界の全体像、原材料が食卓や外食のお店まで届く長い道のりを整理していきましょう!

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食品・外食業界には、大きく3つの立場がある

食品・外食業界は、大きく分けると、次の3つの立場の会社で成り立っています。

①原材料を作る・仕入れる会社

②食品を加工・製造する会社

③消費者に届ける会社(スーパー・外食チェーンなど)

一つずつ見ていきましょう。

① 原材料を作る・仕入れる会社

まず、料理のもとになる原材料が必要です。これには、農家や漁業を営む人、そして海外から食材を輸入する会社などが関わっています。

三菱商事や伊藤忠商事のような総合商社は、世界中から食材を調達してくる役割も担っています。

たとえば小麦・大豆・肉・魚など、日本では自分の国だけでまかなえない原材料も多く、海外からの輸入に頼っている部分が大きいのが特徴です。

② 食品を加工・製造する会社

原材料が集まったら、次はそれを食べられる形に加工する工程です。

食品メーカーは、赤いきつねや超熟パンのような商品を、原材料をそのまま売るのではなく、調理・加工・包装をして、私たちが手に取りやすい形に変えています。

食品メーカーは、味付けや保存方法、パッケージのデザインなど、さまざまな工夫を凝らして、商品としての価値を高めています。

③ 消費者に届ける会社

最後に、できあがった食品を、私たち消費者のもとに届ける会社があります。ここは、さらに2つのタイプに分かれます。

  • 小売(こうり)
    スーパーマーケットやコンビニなど、食品や商品を並べて販売するお店です。
  • 外食(がいしょく)
    サイゼリヤやブロンコビリーのように、調理された料理を、お店で食べさせてくれる業態です。

小売は「材料や商品を売る」、外食は「調理された料理というサービスを売る」という違いがあります。

「中食(なかしょく)」という新しいジャンル

もう一つ、最近注目されているのが「中食(なかしょく)」というジャンルです。

「内食(家で作って食べる)」でも「外食(お店で食べる)」でもない、「お惣菜やお弁当を買って、家で食べる」というスタイルのことです。

コンビニのお弁当や、スーパーのお惣菜コーナーなどが、この中食にあたります。共働き世帯の増加や、時間を有効に使いたいというニーズの高まりから、この中食市場は年々存在感を増しています。

食品・外食業界で、投資家が特に注目するポイント

食品・外食業界には、他の業界とは少し違う、特有の注目ポイントがあります。

① 原材料価格の変動に敏感

天候不順や国際情勢によって、原材料の価格は大きく変動することがあります。原材料費が上がると、そのまま利益を圧迫する可能性があるため、各社がどう対応しているかが注目されます。

②「値上げできるかどうか」がカギになる

原材料費が上がったとき、それを価格に転嫁できる(値上げできる)会社と、できない会社とでは、業績に大きな差が出ます。値上げをしても客足が離れないブランドの強さのことを、「プライシングパワー」と呼びます。

③ 既存店売上高という指標

「既存店売上高」は、食品・外食業界で重要な指標です。新しく出したお店の数が増えただけでなく、もともとあるお店の売上がどう変化しているかを確認することで、そのブランドが本当に支持されているかを見極めることができます。

業界の中の「役割」を意識してニュースを読む

食品・外食業界のニュースを読むとき、「これは業界のどの部分の話か」を意識すると、理解がぐっと深まります。

たとえば、「小麦の国際価格が上昇した」というニュースが出たとき、こんなふうに考えを広げられます。

  1. まず、小麦を仕入れる会社(原材料の調達に関わる会社)に直接影響がある
  2. 次に、小麦を使ってパンや麺を作る食品メーカーのコストが上がる
  3. 最終的に、それを売るスーパーや、パンやパスタを提供する飲食店の値段にも影響するかもしれない

一つの原材料のニュースが、業界の3つの立場すべてに、時間差で波及していく。これが、食品・外食業界を理解するうえで大切な視点です。

今日学んだことを整理しよう

食品・外食業界の3つの立場

①原材料を作る・仕入れる(農家、総合商社など)

②加工・製造する(食品メーカー)

③消費者に届ける(小売・外食・中食)

投資家が注目するポイント
  • 原材料価格の変動
  • 値上げできる力(プライシングパワー)
  • 既存店売上高

    今日学んだ言葉のまとめ

    言葉意味
    小売食品や商品を並べて、消費者に直接販売するお店
    外食調理された料理を、お店で食べさせてくれる業態
    中食お惣菜やお弁当を買って、家などで食べるスタイル
    原材料調達商品を作るための材料を、農家や海外などから集めること

    「食品・外食業界」とひとくくりにされがちですが、実際には原材料・加工・小売・外食・中食と、いくつもの役割が連なってできている業界です。

    次に食べ物に関するニュースを見たとき、「これは原材料の話か、加工の話か、それともお店の話か」を考えてみてください。日々の食事の裏側にある、業界全体の仕組みが見えてきますよ。

    【業界研究編】シリーズ、次回もお楽しみに!


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