【投資家目線で読む】物価が高いのに、なぜしまむらだけ7年連続で最高益なの?

みなさん、「しまむら」って知っていますか?

正式名称は「ファッションセンターしまむら」。洋服や雑貨がリーズナブルな価格で買える、全国各地にあるお店です。

最近は人気キャラクターとのコラボ商品でも話題になっています。

そのしまむらが2026年6月29日に発表した決算(けっさん)で、こんな結果が出ました。

  • 売上高:1816億円(前の年より8%増)
  • 純利益(じゅんりえき):128億円(前の年より19%増)
  • しかも3年連続で最高益!

さらに会社全体でも、7年連続で売上と利益が増え続けています。

「物価が上がって大変」「お金の節約をしよう」と言われているこの時代に、なぜしまむらだけこんなに好調なのでしょうか?今日はその「なんで?」を一緒に考えてみましょう!

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好調な理由① キャラクターコラボ商品が大ヒット

今回の決算で特に目立ったのが、人気キャラクターとコラボした商品の売上が22%増という数字です。

コラボ(コラボレーション)とは、2つの会社やブランドが力を合わせて商品を作ることです。

みなさんも「このキャラクターがついているから、しまむらに行こう!」と思ったことはありませんか?そういう気持ちが、たくさんの人をお店に連れてくるのです。

実はこれ、カブサーで学んできた「IP(知的財産)ビジネス」と同じ考え方です。キャラクターの力を借りることで、「そのキャラクターが好きな人」を新しいお客さんとして呼び込むことができます。

しまむらにとってコラボ商品は、「来てもらう理由(きっかけ)を作る道具」として、とても上手に使われています。

好調な理由② オリジナル商品(PB)が強い

もう一つの大きな理由が、PB(プライベートブランド)の好調です。

PBとは、お店が自分たちで作るオリジナルの商品のことです。

メーカーが作って全国のお店に売る「NB(ナショナルブランド)」に対して、しまむらが自分で企画・開発して売るのがPBです。

しまむらのPBで有名なのが「クロッシー」シリーズです。特に「ファイバードライ」という吸水速乾(すぐにかわく)の機能性商品は、前の年より14%以上も売れました。

PBが強いと、なぜ会社にとって良いのでしょうか?理由は2つあります。

① 値段を自分で決められる

NB商品はメーカーが価格を決めます。でもPBなら、しまむらが価格を自由に決められます。

② 利益率が高くなりやすい

間にメーカーが入らない分、同じ値段で売っても利益が多く残りやすいのです。

カブサーのスタバ記事で学んだ「プライシングパワー(値上げしても売れる力)」とも通じる話ですね。「しまむらでしか買えない商品」を作ることで、お客さんが離れにくくなります。

好調な理由③ 「節約志向」の追い風

物価が上がって、みんながお金を節約しようとするとき、「安くて良いものを売っているお店」は逆に強くなります。

しまむらはもともと「安くて良いもの」を売ることが得意なお店です。

「高くなったから、もう少し安いお店で買おう」という人たちが、しまむらに流れてくる。これが「物価高がしまむらの追い風になっている」という現象です。

投資の世界では、こういう会社を「ディフェンシブ(守りが強い)な会社」と呼ぶことがあります。景気が良くても悪くても、一定の需要がある商品・サービスを持つ会社のことです。

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どこを節約したの?

売上が増えただけでなく、コストも上手に下げたことが今回の好決算につながっています。

具体的には「紙のチラシをやめた」こと。以前は毎週のように大量の紙のチラシを配っていましたが、それをSNSやアプリに切り替えました。

また、モデルを雇って撮影するのではなく、社内のスタジオで社員が撮影した写真を使うようにしました。これで広告宣伝費を大きく削減しています。

実はしまむらの強さは、商品を作る力や宣伝の工夫だけじゃありません。「いくらで売るか」だけでなく、「いくら仕入れて、いかに売れ残さないか」という在庫管理のうまさも業界トップクラス。この「無駄を出さない力」があるからこそ、高い利益率をキープできているんです。

「売上を増やしながら、コストも下げる」

これが利益率の改善につながっています。利益率とは、売上のうち何%が利益として残るかの割合のことです。

投資家目線でしまむらを見ると

今回のしまむらの決算から、投資家として学べることをまとめます。

①「物価高に強い」ビジネスモデルを見る

物価が上がるときに得をする会社と損をする会社があります。しまむらは「安さが売り」のため、物価高でかえってお客さんが増える。こういうビジネスモデルを見抜くことが、投資家の大切な視点です。

②「コラボ×PB」の組み合わせに注目する

コラボで新しいお客さんを呼び込み、PBで利益率を高める。この2つを組み合わせている点がしまむらの強みです。同じような戦略を持つ会社を探すと、投資先の選択肢が広がります。

③「7期連続」という継続性に価値がある

1回だけ好決算だったのではなく、7年間ずっと伸び続けているという事実が重要です。一時的なブームではなく、会社の実力による安定した成長といえます。

今日学んだ言葉のまとめ

言葉意味
純利益売上からすべてのコストや税金を引いた後に残るお金
PB(プライベートブランド)お店が自分たちで企画・開発するオリジナル商品
NB(ナショナルブランド)メーカーが作って全国のお店に売る商品(例:コカ・コーラなど)
利益率売上のうち、何%が利益として残るかの割合
ディフェンシブ景気が悪くても売上が落ちにくい、守りが強いビジネスの性質

次にしまむらに行ったとき、「なんでこの商品がここで売っているんだろう?」「これはPBかな、NBかな?」と考えてみてください。

お店の中を「投資家の目線」で歩くと、今まで見えていなかったものが見えてきますよ!


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