【投資家目線で読む】ChatGPTの会社が株式市場に登場!?IPOの仕組みやソフトバンクGが爆上がりした理由も解説

みなさんは「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を使ったことはありますか?

「宿題を手伝ってもらった」
「調べものに使った」
「面白い話し相手になってくれた」

そんな経験がある人も多いと思います。

このChatGPTを作っている会社が「OpenAI(オープンエーアイ)」です。

そのOpenAIが、2026年5月22日、株式市場への上場申請を行ったと報じられました。

「上場ってどういうこと?」「なんでソフトバンクグループの株が爆上がりしたの?」

今日はこの「なんで?」を一緒に解き明かしましょう!

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「IPO(アイピーオー)」ってそもそも何?

IPO とは 「Initial Public Offering(イニシャル・パブリック・オファリング)」 の略で、日本語では「新規株式公開」と言います。

「株式を公開する」

つまり、それまで特定の人だけが持てた会社の株を、一般の投資家が誰でも買えるように株式市場に出すことです。

IPOをすると会社には大量のお金が集まり、そのお金で事業を大きく拡大できます。投資家にとっては「成長する前に安く買えるチャンス」でもあります。

OpenAIってどんな会社?

OpenAIは2015年12月にサム・アルトマン氏らがサンフランシスコで設立した会社です。当初は非営利の研究機関としてスタートし、2022年11月に対話型AI「ChatGPT」を公開して爆発的なヒットを記録しました。

今や世界中で何億人もの人が使うAIサービスを展開するOpenAIは、AIの世界で「ナンバーワンブランド」とも言える存在になっています。

気になる規模感はというと…

上場時には1兆ドル(約159兆円)超の時価総額を目指すと見られており、6月上場を目指すスペースXに続く超大型IPOになる見通しです。

159兆円というのは、日本の国家予算の約1.5倍に相当する金額です。それだけの価値がある会社が、これから誰でも株を買えるようになるということです。

なぜ今、上場するの?

当初2026年末を想定していた上場計画が前倒しになった背景には、競合のアンソロピック(Anthropic)への対抗意識があると言われています。二次市場の時価総額でアンソロピックがOpenAIを逆転したと伝わっており、AI業界の代表ポジションを取られる前にと、急いで上場を進めているようです。

「アンソロピック」とは「Claude(クロード)」という生成AIを作っている会社です。OpenAIのライバル企業として急成長しており、AI業界のトップ争いが激しくなっています。

主幹事(IPOの手続きを取り仕切る証券会社)はゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが務め、上場市場はナスダックが有力で、CEOのサム・アルトマン氏は2026年9月までの上場完了を目指しています。

投資家が驚いた「もう一つの理由」

実はOpenAIはもともと「お金儲けではなく、人類のためにAIを作る」という目的の非営利団体(NPO)としてスタートした、少し特殊な会社です。そのため、社長のサム・アルトマン氏も過去には「株式市場に上場するつもりはない」と発言していました。
今回上場を決断したということは、ライバルに勝つために「会社のルールを根本から変えてでも、市場から莫大なお金を集める道を選んだ」という歴史的な大転換でもあるのです。投資家たちはこの「会社の大きな変化」にも強い関心を持っています。

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なぜSBGの株価が爆上がりしたの?

5月25日の東京株式市場でソフトバンクグループが買われ、7カ月ぶりに上場来高値を更新。時価総額は40兆円台に乗せました。

「OpenAIが上場するのに、なぜソフトバンクグループの株が上がるの?」と思った人もいるはずです。

答えはシンプルです。SBGはOpenAIに大量出資しているからです。

ソフトバンクGはOpenAIの最大の支援者として関わっており、2026年2月には300億ドル(約4.7兆円)の追加出資をし、発行済み株式の約11%を保有しています。

  1. OpenAIが上場して株価がつく
  2. SBGが持っているOpenAI株の価値が確定・上昇する
  3. SBGの資産価値が増える
  4. SBG株が上がる

という連鎖が起きているのです。

「出資先の会社が成長すると、出資した会社の資産価値も上がる」

これが投資会社のビジネスモデルです。

IPOはいつも「買いのチャンス」なの?

「じゃあOpenAIが上場したら絶対買い!」と思った人もいるかもしれません。でも投資家目線で言うと、IPOには注意点もあります。

IPOのメリット

成長前に乗れるチャンスがある

上場直後はまだ市場での評価が定まっていないため、その後に株価が大きく上昇するケースがあります。「早く買った人が大きく儲けた」という例も多いです。

IPOのリスク

①「期待先行」で割高になりやすい

アナリストのひとりは「今はあくまでも期待先行の動き」だとし、実際にIPOが実現してどれほどの時価評価がつくかを見極める動きも出るだろうと述べています。
「あの有名な会社が上場する!」という期待だけで株価が上がりすぎると、実際の業績と見合わない「割高」な状態になりやすいです。

②赤字でも上場できる

OpenAIは今、莫大な売上がある一方で、AIの開発・運用コストも莫大で赤字が続いています。「良い会社=黒字の会社」ではなく、「将来の成長への期待」で株価がつくのがIPOの特徴です。

③上場直後は値動きが荒い

上場したばかりの会社の株は、需給が安定するまで値動きが大きくなりやすいです。「上場初日に高値をつけて、その後ずっと下がり続けた」という銘柄も少なくありません。

まとめ:IPOを投資家目線で整理しよう

キーワード意味
IPO未上場の会社が株式市場に株を公開すること
時価総額「株価×発行済み株式数」で計算される会社全体の値段
主幹事証券会社IPOの手続きを取り仕切る証券会社(今回はゴールドマン・サックスなど)
期待先行実際の業績より「将来への期待」で株価が動いている状態

OpenAIのIPOは、AI時代を象徴する歴史的な出来事になるかもしれません。「ChatGPTを使ったことがある」みなさんにとって、これ以上身近な投資テーマはないでしょう。

ただ、「よし、上場したら絶対買ってみよう!」と思ったみなさんに、最後にもう一つだけ、投資家として知っておくべき市場の違いをお伝えしておきます。

実は、OpenAIが上場を目指しているのは、トヨタや任天堂がいる日本の東京証券取引所(東証)ではなく、アメリカの株式市場(ナスダックなど)です。 そのため、普段の日本株とは少しルールが違います。

  • アメリカの株(米国株)を買える口座が必要になります。
  • 日本のIPOのように「上場前の安い値段で買うための抽選」に参加することはほぼ不可能です。

つまり、日本の一般の投資家が買えるようになるのは、「アメリカで上場して、最初の値段(初値)がついてから」になります。

「なんだ、日本のIPOみたいには買えないのか」とガッカリする必要はありません。「世界にはいろんな市場があって、それぞれルールが違うんだな」と知ることも、グローバルな投資家への大切な第一歩です。

上場が実現する2026年秋以降、OpenAIの株価がどうなるか。 海の向こうの巨大な市場の動きを、ぜひ投資家の目線でウォッチしてみてください!


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