【初心者向け】Switch2が売れているのに任天堂の株価が半年で44%下がったのはなぜ?

みなさんは、Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー) を知っていますか?

2025年夏に発売されたばかりの任天堂の最新ゲーム機で、発売後あっという間に歴代最速ペースで1500万台以上が売れた、今まさに大人気の商品です。

でも、こんな不思議なことが起きています。

Switch2が爆発的に売れていた2025年8月、任天堂の株価は1株あたり約1万4795円という上場来高値を記録しました。それなのに、その後じわじわと下がり続け、2026年4月15日には8189円まで落ちてしまいました。

半年ちょっとで、なんと44%もの大幅下落!

「え、あんなに売れているのに、なんで?」

今日はこの「なんで?」を一緒に考えていきましょう。ここには、投資家として絶対に知っておきたい、株の超重要な法則が隠れています!

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まず「任天堂」ってどんな会社?

任天堂(証券コード:7974) は、マリオ・ポケモン・ゼルダの伝説など、世界中で愛されるゲームキャラクターを持つ日本を代表するゲーム会社です。

Nintendo SwitchシリーズやゲームソフトだけでなくIPビジネス(キャラクターの映画・グッズなど)でも稼いでおり、手元の現金は約1兆5000億円、借金ゼロという財務的にも超優良な会社です。

ではなぜ、そんな会社の株価が「売れているのに」下がったのでしょうか?

理由①「株価は未来への期待値で動く」という大原則

ここが今日の最大のポイントです。

株価は「今の業績」だけで決まるわけではありません。「これからどれくらい儲かりそうか」という期待値で動くのです。

少し難しいですが、こんなふうに考えてみてください。

あなたの大好きなパン屋さんが、来月に新商品を出すと発表したとします。「絶対売れる!」とみんなが期待して、発売前からお店の前に行列ができ始めました。

でも実際に発売したら「思ったより普通だった…」と感じた人が多く、行列はすぐに消えてしまいました。

株価も同じです。Switch2の発売前から「きっと大ヒットするはずだ!」という期待が膨らんで株価が上昇しました。そして実際に発売されて「確かに売れているけど、期待ほどではないかも…」という見方が広がり始めると、株価は下がり始めます。

投資の世界では「好材料出尽くし(こうざいりょうでつくし)」という言葉があります。良いニュースが出たときには、すでに株価に織り込み済みのことが多いのです。

理由②「Switch2を売るほど赤字になる」という衝撃の事実

「売れているのに下がる理由」として、もう一つ驚きの事実があります。

実はSwitch2のハード本体、日本での販売価格は4万9980円ですが、部品原価が約400ドル(約6万円)と言われています。

つまり日本では売れば売るほど赤字になる可能性があるのです!

「え、なんでそんな商品を作るの?」と思いますよね。

これがゲーム業界特有のビジネスモデルです。ゲーム機(ハード)は安めに売って普及させ、その後のゲームソフトの販売やオンラインサービスで長期間にわたって利益を回収するという仕組みです。

マクドナルドで例えると、ハンバーガーを原価割れで売って、飲み物やポテトで利益を回収するようなイメージです。

投資家たちはこの「ハードが売れているうちは利益が薄い」という状況を懸念し、株価を押し下げる要因になっています。

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理由③「中東の戦争がゲーム機の値段を上げる」という意外なつながり

さらにもう一つ、意外な理由があります。

Switch2には大量のメモリ(記憶装置)が使われています。このメモリの値段が今、世界中で急騰しているのです。

なぜかというと……

  1. AIの普及でデータセンターがメモリを大量に買い占めている
  2. 中東情勢の緊迫化でホルムズ海峡が封鎖され、原油価格が急騰
  3. 製造・輸送コストが上がり、あらゆる部品の価格が上昇

「中東の戦争がゲーム機のコストに影響する」

世界はこんなふうにつながっているんです。

カブサーのホルムズ海峡の記事でも学びましたが、地球の反対側の出来事が、自分たちの身近なゲーム機の値段にまで響いてくる。これが「グローバル経済」のリアルな姿です。

理由④「AIがゲームを作り始めた」という長期的な不安

もう一つ、投資家が気にしているのが生成AIの急速な進化です。

Googleなどが「AIが自動で3Dゲームを生成する技術」を発表しており、将来的にゲーム開発のコストが激減したり、ゲームそのものがAIに代替されたりするのではないかという懸念が広がっています。

任天堂のマリオやゼルダのような強力なキャラクター(IP)は簡単には真似できませんが、市場全体への不安が株価を押し下げる一因になっています。

投資家目線でまとめてみよう

今回の任天堂の株価下落を整理すると、こうなります。

理由内容
① 期待の先取り発売前から「大ヒットする」と期待が先行、発売後は「出尽くし」
② ハードの原価割れ日本では売るほど赤字になる可能性、利益回収はソフトで
③ メモリ価格高騰AI需要+中東情勢で部品コストが上昇
④ AIによる代替懸念生成AIがゲーム業界を変えるかもという長期的不安

「売れているのに株価が下がる」は矛盾じゃない

今日のポイントをひとことでまとめると、こうです。

「株価は今ではなく、未来に向けた期待値で動く」

業績が良くても「思ったより良くなかった」「これからが不安」と感じる投資家が増えると、株価は下がることがあります。逆に、業績が悪くても「これからは改善する」と期待が高まれば株価は上がることもあります。

任天堂はマリオ映画の続編公開や、今後の大型ソフトのリリースなど、ポジティブな材料もたくさん残っています。4月下旬〜5月には2026年3月期の通期決算発表もあり、来期の見通しが示されれば株価が大きく動く可能性があります。

ゲームが好きなみなさんにとって、任天堂は一番身近に「投資家目線で観察できる会社」かもしれません。ぜひ決算発表のニュースにも注目してみてください!


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