【徹底解説】金利と銀行株の関係:投資家が必ずチェックする3つのメガバンクとは?

最近よく聞く「金利上昇」と「銀行株」のニュース、自分に関係ある?

最近、テレビのニュースや新聞の見出しで「金利が上がった」「銀行の株価が急上昇している」という言葉を耳にすることはありませんか?

「自分は投資なんてしていないし、銀行に少し貯金があるだけだから関係ない」と思うかもしれません。しかし、実はこれ、私たち全員のお金に関わる世の中の大きな変化を知らせるサインなのです。

投資家たちがなぜこれほど熱心に金利や銀行の動きをチェックするのか。それは、金利の動きを知ることがお金の流れる先を予測する一番の近道だからです。

そもそも「金利」とは、一言でいえば「お金のレンタル料」のことです。

あなたが誰かから100円を借りて、1年後に「貸してくれてありがとう」というお礼として105円返すとすれば、その差額の5円がレンタル料、つまり金利です。

この「レンタル料」が上下することで、私たちの生活や企業の活動、そして銀行の儲けは劇的に変わります。投資家目線を持つということは、この「レンタル料」の変化が世界をどう作り替えていくのかを、一段高い場所から見渡すことなのです。

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メガバンクは日本の経済を映す「巨大な鏡」

経済のニュースを聞いたとき、プロの投資家たちが真っ先に視線を向ける場所があります。それが日本を代表する3つの巨大銀行、いわゆる「メガバンク3行」です。

なぜこの3行が特別なのでしょうか。それは、これらが単なる大きな銀行ではなく、日本国内はもちろん世界中から巨額のお金を集め、国家レベルのプロジェクトや巨大企業に融資を行う金融の心臓だからです。

メガバンク3行は、日本の金利変化を映す「鏡」のような存在とも言われています。

これらの銀行は、世界的に重要だと認められた「G-SIBs(グローバルなシステム上重要な銀行)」という特別なリストにも入っています。つまり、日本の金利やお金の流れに少しでも変化が起きれば、その影響を最も敏感に、そして最もストレートに受ける存在なのです。

投資家にとって、「日本の経済がどう変わるかを知りたければ、まず鏡(メガバンク)を覗き込む」というのは、絶対に外せない基本のルール(基本動線)となっています。

銀行の儲けのヒミツは「金利の差(利ざや)」にある

銀行がどうやって儲けているか、その仕組みは中学生でも理解できるほどシンプルです。

  1. みんなから大切なお金を預かる(預金
  2. そのお金を、成長したい企業や家を建てたい人に貸し出す(融資
  3. 預けた人に払うお礼と、貸した人からもらうレンタル料の「差」を利益にする

この「レンタル料の差」を、専門用語で「利ざや」と呼びます。

これまで、日本の金利はほぼゼロという極端に低い状態が長く続いてきました。これは銀行にとって、貸してもほとんどレンタル料が取れない苦しい冬の時代でした。

しかし、金利が上がる世界になると話は別です。貸し出したお金から得られるレンタル料が増えやすくなるため、銀行の利益は劇的に改善するチャンスを迎えます。

ここで知っておいてほしいのが、投資家の心理です。投資家たちは実際に銀行の利益が増えるのを待つのではなく、日本銀行(日銀)という「お金のルールの審判」が金利を上げそうな気配を見せただけで、すぐに動き出します。

「これから金利が上がる、つまり銀行がもっと儲かるようになるはずだ!」という期待感だけで、株価が大きく跳ね上がることもあります。これが投資の世界の面白いところです。

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銀行と国債の切っても切れない深い関係

銀行が注目されるもう一つの大きな理由は、彼らが大量の「国債」を持っているからです。国債とは、国が投資家からお金を借りるときに発行する「借用書」のようなものです。

ここで少し難しい、けれど非常に重要な「金利と債券の逆転ルール」を説明しましょう。 実は、世の中の金利が上がると、すでに持っている債券の価値は下がるという決まりがあります。

例えば、あなたが「1%のレンタル料(利息)がもらえるチケット(国債)」を持っていたとします。その後、世の中の金利が上がって、新しく「2%もらえるチケット」が登場したら、誰もあなたの1%のチケットを欲しがりませんよね?

どうしても売りたければ、チケットの値段を安くするしかありません。これが金利が上がると債券の価格が下がる仕組みです。

銀行は膨大な国債を持っています。そのため、金利が上がると一時的に持っている国債の価値が下がり、決算上の成績が悪く見えることがあります。しかし、それを乗り越えれば、次は高い金利で新しくお金を貸し出せるようになります。

この「一時的な痛み」と「将来の大きな利益」のバランスをどう取るか。投資家は、銀行がこの難しい舵取りをどうこなしているかを、鋭い目で見極めようとしているのです。

海外投資家も注目!メガバンクは「日本の顔」

メガバンク3行は、日本市場全体の「顔」としても重要な役割を担っています。

日本の代表的な株価指数である日経平均TOPIXの中でも、メガバンクは主役級の存在感を持っています。そのため、海外の投資家が「日本の景気が良くなりそうだ」と考えたとき、真っ先に買いに来るのがメガバンクの株です。

ここで大切になるのが「流動性(りゅうどうせい)」という言葉です。 これは、いわば「お店の賑わい」のようなもの。メガバンクの株は、世界中の人が常に売買しているため、買いたいときにすぐ買えて、売りたいときにすぐ売れます。

いつでも取引できる巨大なマーケットだからこそ、世界中のプロたちが日本の経済を占うためのメイン会場として、メガバンクを選んでいるのです。

さらに、銀行株は投資家にとって「安定して配当金(利益のお裾分け)がもらえる」という点でも非常に魅力的です。ただ株価が上がるだけでなく、持っているだけでお金を運んできてくれる、頼もしい存在として評価されています。

お金の流れを読む投資家目線を身につけよう

ここまで、メガバンク・金利・債券という、経済の「三種の神器」の関係について見てきました。

  • メガバンク3行は、日本の金利変化を映し出す「鏡」である。
  • 金利が上がると、銀行の「レンタル料の差(利ざや)」が増えて利益が出る。
  • 金利と債券の価格は「逆」に動くため、銀行の成績を左右する。
  • 海外投資家は、「日本の代表」としてメガバンクを真っ先にチェックする。

今後、ニュースで金利という言葉を聞いたら、そこで思考を止めないでください。一歩踏み込んで「今、メガバンク3行はどう動いているかな?」と検索してみましょう。その小さな習慣が、情報に流される側から、お金の流れを読む側へとあなたを変えていきます。

最後にお聞きします。

「もし明日、日本銀行がさらに金利を上げると決めたら、あなたの生活や、銀行に預けているお金にはどんな変化が起きると思いますか?」

この問いの答えを自分なりに想像することが、変化の激しい未来を生き抜くための、一番のトレーニングになるはずです。


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