WBCがテレビで見られない新しい時代の幕開け?
2026年に開催する野球の世界一決定戦「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」。これまでは家族と一緒にテレビの前で応援するのが当たり前でしたが、WBC 2026は地上波テレビでの放送がなく、動画配信サービスの「Netflix(ネットフリックス)」で独占配信されることが決まっています。
「えっ、無料のテレビで見られないの?」と驚いた方も多いはずです。しかし、投資家の視点を持つと、このニュースは単なる「スポーツの話題」ではなく、巨大なお金と人の流れが動く「経済の大事件」に見えてきます。
投資家とは、ニュースを聞いて「次にお金や人の動きがどう変わるか」を先読みする人たちのことです。この大きな変化がどの会社の株価に影響を与えるのか、WBC 2026の注目銘柄を解き明かしていきます。

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テレビ局がピンチ、通信会社がチャンス?
今回のニュースで最も大きな影響を受けるのは、これまで「お茶の間の主役」だったテレビ局と、インターネットの通り道を作る通信会社です。
テレビ局のビジネスモデルが揺らぐ
テレビ局(日本テレビ、TBS、テレビ朝日など)にとって、WBCは視聴率(どれだけたくさんの人がテレビ番組を見たかを示す数字)を稼げる超人気番組でした。
- 日本テレビホールディングス(9404)
- TBSホールディングス(9401)
- テレビ朝日ホールディングス(9409)
これらの会社は、番組の途中に流れるCM(テレビ局の大事な収入源である商品の宣伝)を企業に売ることで、多額の広告収入を得ています。WBCが放送できないと、この広告収入がごっそりなくなってしまうため、株価が下がってしまうリスクがあるのです。
通信会社に訪れる「データ消費」の追い風
一方で、スマホやパソコンで野球を見る人が増えると、喜ぶのが通信会社です。
- 日本電信電話(NTT)(9432)
- KDDI(9433)
動画を見るには、大量の通信データ(ネットで動画を見るときに使う情報の量)が必要です。みんなが外でも野球を楽しもうとすれば、通信制限を気にして「使い放題プラン」に切り替えるかもしれません。そうなれば、通信会社の売上は大きく伸びる可能性があります。
テレビ局は視聴者が減って困りますが、通信会社はネットをたくさん使う人が増えて嬉しくなります。
まさに、私たちの生活のインフラが「テレビ放送」から「通信回線(ネットにつなぐための道)」へと主役交代するきっかけといえるでしょう。
インフラとプラットフォームを支える「道の整備士」
大勢の人が一斉にネットで野球を見れば、インターネットの「道」は大渋滞してしまいます。そこで注目されるのが、裏側で通信を支える企業です。
インターネットの道を作る専門家
- インターネットイニシアティブ(IIJ)(3774)
家や会社でみんなが快適に動画を見られるように、ネットのインフラ(みんなが使う大事な設備)を整える会社です。動画配信が当たり前になるほど、この会社の技術は欠かせなくなり、価値が高まるかもしれません。
動画配信のノウハウを持つ先駆者
- サイバーエージェント(4751)
「ABEMA」でワールドカップ配信を成功させた実績があります。たとえWBCがNetflix独占であっても、スポーツをアプリで見る文化が広がることは、同社の広告収入アップにつながる追い風になる可能性があります。
放送と配信の架け橋
- スカパーJSATホールディングス(9412)
「ネットでもテレビでも見たい」という人のために、自社のサービスとNetflixをセットで売るバンドル販売(いろんなサービスをまとめて売ること)に力を入れています。これを機に新しいお客さんが増えるかもしれません。

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コンテンツの力と「意外な」影響を受ける会社
WBCの影響は、野球中継そのものだけにとどまりません。
盛り上がるエンタメと仕事探し
- ソニーグループ(6758)
ネット配信が日常になると、ソニーが作るアニメやゲームなどのコンテンツ(人が楽しむための作品)に触れる機会も増え、グループ全体が成長するかもしれません。 - 電通グループ(4324)
テレビ広告が減る分、ネット上での広告作りやスポンサーシップ(会社がお金を出してイベントを応援すること)の調整という新しい仕事が増えると予想されます。 - ラクスル(4384)
全国でパブリックビューイング(大きな画面でみんなで応援するイベント)が開かれれば、ポスターやチラシの注文が急増するかもしれません。 - ビジョナル(4194)
動画配信業界が忙しくなれば、転職(今の仕事をやめて新しい仕事に就くこと)を希望する人が増え、同社のサービスが活発に使われる可能性があります。
注意が必要な「逆風」銘柄
一方で、厳しい戦いを強いられる会社もあります。
- バンダイナムコホールディングス(7832)
みんなが野球に夢中な間は、ゲームで遊ぶ時間が減る娯楽消費の奪い合いが起きるかもしれません。 - WOWOW(4839)
Netflixのような巨人が現れると、スポーツの放送権が高騰する競争激化に巻き込まれる恐れがあります。
さらに、以下のデジタルマーケティング関連企業も注意が必要です。
- ショーケース(3909)
- Speee(4499)
- ファンコミュニケーションズ(2461)
これらの会社は「テレビを見ながらスマホをいじる人」向けの広告に強みを持っています。テレビ放送がなくなると、この連動した仕組みがうまく機能せず、アフィリエイト広告(紹介して買ってもらう仕組み)などの売上が一時的に落ちてしまうリスクがあるのです。
試合の結果以上に「世の中の変化」に注目しよう
WBC 2026の独占配信ニュースは、私たちの生活の土台が「テレビ」から「インターネット」へ完全に移り変わる象徴的な出来事です。
テレビ局の苦戦、通信会社やプラットフォーム(サービスが動く土台)企業の躍進。こうした変化を観察することで、世の中のお金がどこへ向かおうとしているのかが見えてきます。
投資とは、未来を想像することです。野球の試合結果にワクワクするのと同じように、「次はどんな変化が起きるだろう?」と考える習慣をつけてみてください。
最後に、皆さんに問いかけます。
「次に大きなイベントがあるとき、あなたならどの会社が『主役』になると思いますか?」
その答えの中に、未来の注目銘柄が隠れているはずです。
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
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