2026年3月2日。「金(ゴールド)」の値段が、ついに1グラムあたり3万円を突破したのです。
「金が高くなったって自分には関係ないよ」と思うかもしれません。でも実は、世界中のお金や会社の動きが、このニュースにギュッと詰まっているんです。 今日は、ニュースの裏側に隠された「お金のつながり」を、投資家の目線でわかりやすくひも解いていきましょう。

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なぜ今、世界中の人が「金」を欲しがるの?
金の値段がここまで跳ね上がった最大の理由は、「世界が不安定になっているから」です。これを少し難しい言葉で「地政学(ちせいがく)リスク」と呼びます。
国と国がケンカをしたり、戦争が起きたりすると、「もし今持っているお金(お札)や株の価値がなくなってしまったらどうしよう…」と、世界中のお金持ちたちは不安になります。 そこでみんなが目を付けるのが「金」です。金は、大昔から世界中で価値が認められていて、どこの国に行っても価値が変わらない「究極の安全アイテム」なのです。
「世界で不安なことが増えたから、みんなが安心を買うために金を求めた」。これが、今の状況です。
金が上がって「ニッコリ」する会社
金の値段が上がると、大喜びする会社があります。
- 「掘る・作る」のエキスパート
山から金を掘り出したり、きれいな金に作り変えたりする住友金属鉱山(5713)や三菱マテリアル(5711)といった会社です。金の値段が上がれば、同じ量を作っても高く売れるので、会社のもうけが増えます。 - 「スマホから金を取り出す」リサイクルのプロ
使い終わったスマホやゲーム機の中には、わずかに金が使われています。これを「都市鉱山」と呼びます。AREホールディングス(5857)のように、捨てられるはずのゴミから金を取り出す会社の技術は、金が高くなるほど価値が上がります。 - 「お宝」を持っているお店
例えば、古着などで有名な「セカンドストリート」や、高級な時計・アクセサリーを扱う「OKURA(おお蔵)」を運営しているゲオホールディングス(2681)のような会社です。こうしたお店に並んでいる中古のネックレスや金製品などの価値が、仕入れた時よりも勝手に上がっていくので、会社全体の価値もアップするのです。

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金が上がって「困った!」となる会社
一方で、金の値段が上がって頭を抱えてしまう会社もあります。
- 「材料として金を使う」メーカー
時計を作るシチズン時計(7762)や、キッチンの高級な部品に金メッキ(表面に薄く金を塗る加工)を使うタカラスタンダード(7981)などです。製品を作るための「材料費」が高くなってしまうので、もうけが減ってしまいます。 - 「お客さんに売る」ジュエリーショップ
ツツミ(7937)や4℃(8008)といった、指輪やネックレスを売るお店も大変です。材料が高くなったからといってお店の値段を上げすぎると、「高くて買えない!」とお客さんが離れてしまうかもしれないからです。
まるでドミノ倒し?世の中の「つながり」
金のニュースの裏にある「世界の不安」や「円安(日本の通貨の価値が下がること)」は、一見関係なさそうな場所にもドミノ倒しのように影響を与えます。
- 外国人が日本の建物を爆買い?
円安になると、外国人から見て日本のものはなんでも「お買い得」になります。そのため、三井不動産(8801)や三菱地所(8802)などの大きな不動産会社には、海外からの投資マネーがたくさん流れ込んでくる可能性があります。 - 「家にある金を売りたい!」
「金が高いなら、おばあちゃんからもらった指輪を売ろう!」という人が増えます。すると、出張買取を行っているバイセルテクノロジーズ(7685)や、フリマアプリのメルカリ(4385)などが大忙しになります。 - 不安な時は節約も…
逆に、世の中が不安になると、人は「無駄づかいをやめよう」と我慢します。すると、音楽や映画のエンタメ会社や、企業のシステムを作っているIT会社のお仕事が減ってしまう、というマイナスの連鎖も起こりえるのです。
ニュースの裏側を読む「投資家の目」を持とう
「1グラム3万円」という一つの数字。その裏側には、喜ぶ会社と苦労する会社の複雑なドラマが隠されています。 ニュースを見たときに「へえ、そうなんだ」で終わらせず、「この変化は、どの会社にどんな影響を与えるだろう?」と想像力を働かせてみること。それが生きた経済を学ぶ第一歩です。
最後に、あなたに質問です。
「あなたの身の回りに、金が使われているものはありますか?そして今の世界情勢は、それを作っている会社の未来をどう変えるでしょうか?」
明日からのニュースが、きっと今までとは違った景色に見えてくるはずですよ!
- 本記事における個別銘柄や投資に関する記載は、あくまで情報提供のみを目的としたものであり、特定の株式の売買や投資を推奨・勧誘するものではありません。また、将来の投資成果等を示唆・保証するものではありません。実際の投資にあたっての最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
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