【総額12兆円!?】スペースX上場が日本株を動かす?「宇宙ビジネス」最前線をわかりやすく解説

皆さんは夜空を見上げたとき、そこに「巨大なビジネスチャンス」が広がっていると想像したことはありますか?

私たちが毎日使っているスマートフォンの電波や、災害時の通信。実は今、空のずっと高いところで、私たちの生活を根本から変えてしまうような大きな変化が起きようとしています。その中心にいるのが、あのイーロン・マスク氏率いる宇宙企業「スペースX(SpaceX)」です。

今、このスペースXが「史上最大規模の上場(IPO)」を計画しているというニュースが世界を駆け巡っています。投資という視点でこのニュースを読み解くと、未来がどう変わるのかを予測する「ワクワクする冒険」のような世界が見えてきます。私たち一緒に、この冒険の地図を広げてみましょう。

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サウジアラムコを超える?12兆円の巨大プロジェクト

スペースXが計画している「IPO(新規株式公開)」とは、簡単に言うと「会社の株を一般の人も買えるようにして、活動のための新しい資金を集めること」です。その規模が、とにかく桁外れなのです。

今回の計画では、新たに集めるお金(調達額)は750億ドル以上、日本円にするとなんと約12兆円に達する可能性があると報じられています。

実際にこのIPOが実現すれば、2019年にサウジアラムコが調達した294億ドルを上回り、過去最高を更新します。

これまで「世界一」だったサウジアラビアの巨大石油会社(サウジアラムコ)の記録を、一気に塗り替えてしまうほどの歴史的な出来事なのです。ちなみに、スペースXという会社全体の価値(企業価値)は「1.75兆ドル(約260兆円)」に達すると言われています。これは、日本で一番大きな会社であるトヨタ自動車を何個も丸ごと買えてしまうような、まさに規格外の規模なんですね。

日本で一番のパートナー?KDDIとスターリンクの深い関係

「アメリカの会社の話でしょ?」と思うかもしれませんが、実は日本の企業にも大きな影響があります。その筆頭が、auでおなじみのKDDI(9433)です。

スペースXには「スターリンク」という、数多くの衛星を使って空からインターネットを届けるサービスがあります。KDDIはこのスターリンクと非常に深く提携しており、すでに山間部や離島の通信を支える「バックホール回線(基地局とネットワークをつなぐ、目に見えない命綱のような回線)」として公式に採用しています。

山間部や離島はもちろん、災害で地上のアンテナが壊れてしまったときでも、空から届くスターリンクの電波があれば通信を復旧できます。実際に近年の災害現場でも大活躍しました。 さらには今後、「空にある衛星から、普通のスマホに直接電波を届ける(圏外をなくす)」というSF映画のような新サービスも予定されています。

投資家たちは、この強固なパートナーシップを高く評価しています。スペースXが上場して莫大な資金を手に入れ、衛星サービスがさらに進化すれば、それはそのままKDDIの「どこよりもつながる」という強力な武器になります。ライバル企業に大きな差をつける「切り札」として、株式市場でも熱い視線が注がれているのです。

ロケットを作る巨大企業と、日本が誇る「部品の達人」たち

宇宙ビジネスにお金が流れ込むと、日本が誇る老舗メーカーにも大きな注目が集まります。三菱重工業(7011)IHI(7013)です。

三菱重工業は「H3ロケット」の開発をリードする主役ですし、IHIはロケットの心臓部であるエンジンの国内トップシェアを持っています。ここで投資家たちが動くのが「セクター買い(連想買い)」という考え方です。
これは、「宇宙ビジネス全体が盛り上がるなら、日本でロケットを作っているすごい技術を持った会社も、きっと応援される(株が買われる)はずだ」と連想して投資すること。野球が大流行すれば、バットやグローブを作っているメーカーも人気が出るだろう、と予想するのと似ていますね。

また、今回は「隠れた名手」たちにも注目です。

  • 多摩川ホールディングス(6838)
    衛星通信に欠かせない精密な部品を作っています。
  • 日本アビオニクス(6946)
    宇宙の厳しい環境に耐えられる電子機器が得意です。
  • 菊水ホールディングス(6912)
    ロケットや衛星が正しく動くか試すための装置を作っています。

こうした「技術の達人」たちの需要も、これから一気に高まるかもしれません。

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未来を創るスタートアップ!QPS、アストロスケール、ispace

これからの成長が期待される「宇宙ベンチャー」と呼ばれる若い会社たちにとって、スペースXの躍進は単なるニュースではなく「自分たちのビジネスを加速させるエンジン」になります。

  • 【小型衛星】QPSホールディングス(464A)
    ここは「超本命」と言えます。なぜなら、自分たちの衛星を打ち上げるために、すでにスペースXのロケット「ファルコン9」を実際に使っているからです。スペースXの技術が上がり、打ち上げコストが下がれば、QPSのビジネスも一気にスピードアップします。
  • 【宇宙のゴミ拾い】アストロスケール(186A)
    スペースXが何万機も衛星を打ち上げれば、宇宙は混雑し、「宇宙ゴミ(デブリ)」が深刻な問題になります。それを掃除する技術を持つこの会社には、世界中から助けを求める声がかかるはずです。
  • 月面探査】ispace(9348)
    「宇宙ビジネスにはこれほどの巨額のマネーが動くんだ!」という証明は、月を目指す彼らにとっても大きな追い風になります。

知っておきたい「変化」とは?ライバルと資金のバランス

ただし、すべての会社にとってプラスとは限りません。

  1. ライバルとの競争
    これまで衛星放送を支えてきたスカパーJSAT(9412)にとっては、安くて速いスターリンクは手強いライバルです。今までのやり方では価格で負けてしまうかもしれない、という厳しい現実に直面しています。また、NTT(9432)にとっても、提携で先を行くKDDIの存在は大きな脅威になります。
  2. お金の移動(リバランス)
    スペースXのような「超巨大なお祭り」が始まると、投資家たちはその「新しいチケット」を買うために、今持っている他の株を売ることがあります。例えば、ソフトバンクグループ(9984)や、宇宙とは関係のないネット企業(エンタメなど)から一時的にお金が抜けてしまうこともあるのです。

宇宙を味方につけるために

スペースXの上場というニュースは、単なる「遠い国のすごい話」ではありません。それは、日本の通信網をより強くし、日本の技術力を世界に再認識させ、宇宙のゴミ拾いや月面探査といった夢を現実へと近づける、大きな引き金になるかもしれないのです。

投資に「絶対」はありませんが、社会がどう変わろうとしているのかを観察することは、とても大切な知的な冒険です。今回のニュースを通じて、経済が私たちの生活や、夜空の向こう側とどう繋がっているのか、少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。

皆さんは明日から、夜空やニュースをどんな気持ちで見つめるようになりますか?そこにはきっと、今まで気づかなかった「未来の種」が隠れているはずですよ。


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