アメリカが利下げすると日本の株が上がるのはなぜ?子どもにもわかるやさしい解説

最近のニュースで「日経平均が上がったのは、アメリカのFRBが利下げを決めたから」という話を見かけた方も多いのではないでしょうか。でも、こう思ったことはありませんか?

「アメリカのニュースなのに、どうして日本の株が上がるの?」

実は、アメリカの金利政策は日本の株式市場にも大きな影響を与えることがあります。今回はそんな疑問に、カブサー流のやさしい視点でお答えします!

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まず「利下げ」って何?

利下げ(りさげ)とは、アメリカの中央銀行(FRB)が、銀行同士でお金を貸し借りする「金利」を引き下げることです。金利が下がると、世の中に出回るお金の量が増えるため、企業が投資しやすくなったり、人々がお金を使いやすくなったりします。
つまり、「景気をよくしよう!」というときに使うのが利下げです。

アメリカが利下げ → 世界の投資家の動きが変わる!

アメリカは世界一の経済大国です。だから、アメリカの金利が動くと、世界中の投資家が動きます

たとえば…

  1. アメリカの金利が下がると、アメリカの国債や預金のメリットが少なくなる
  2. じゃあ「金利が低くても上がりそうな株に投資しよう」と考える人が増える
  3. 「どこの株がいいかな?…最近、日本、調子いいよね」となって日本株が注目される

という流れが生まれます。

また、アメリカが利下げをすると「ドル安(ドルの価値が下がる)」になりやすくなります。普通はドル安になると円高になりやすいのですが、最近のように日本は金利が低いままなので、円に人気が集まりにくく円高が進みにくいこともあります。
このような状況では、日本の企業が海外にモノを売るときの利益が出やすくなり、「輸出にとってプラス」になると考えられています。

日本の株式市場にはこんな影響が!

アメリカの利下げがきっかけで、日本の株式市場にもさまざまな影響が出てきます。

アメリカ利下げがもたらす影響日本株への動き
投資家が株に資金を移す日本株にお金が流れ、株価が上がりやすくなる
ドル安が進む現状は円高になりにくく、日本の輸出企業が有利に
金融緩和ムード全体的にリスクを取る流れになりやすく、成長株が買われやすい

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でも…「上がる=安心」ではない

アメリカの利下げが発表されると、日本の株価が上がることはよくあります。でも、「株価が上がったから安心」とは必ずしも言い切れません。

株価の上昇にはさまざまな理由がありますが、なかには実際の企業の成長よりも期待感だけで買われているケースもあります。つまり、「まだ結果は出ていないけれど、なんとなく上がりそう」という期待だけで動いていることも多いのです。

また、利下げは「景気をもっと良くするため」に行われることもありますが、裏を返せば「景気が悪くなりそうだから、先に手を打った」という意味でもあります。その場合、表面的には株価が上がっていても、実際に経済の足元は不安定かもしれません。

さらに、アメリカの金融政策は状況次第ですぐに方向転換することもあるため、「今日上がったから明日も安心」と単純に考えるのはリスクがあるのです。

カブサーで伝えていること

カブサーでは、子どもたちにこう伝えています。

「アメリカが利下げしたら日本の株も上がるかもしれない。でも、それは一時的かもしれないし、会社の中身をよく見て判断することが大事だよ」

ニュースを見るときには、「値段が上がった」「記録を更新した」だけで終わらず、「なぜ?」「それって続くの?」と考える力を育てることが、未来の投資家として大切なことです。

今回のまとめ

アメリカの利下げが日本株に影響を与えるのは、世界中の投資家が動くからです。金利や為替、投資マインドの変化が、まわりまわって日本にも届いてくるのです。

子どもと一緒にニュースを見ながら、

「アメリカで金利が下がったってどういう意味?」
「なんで日本の株が上がったの?」

と会話してみるだけで、経済への理解がぐっと深まります。


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