オリオンビールが上場!IPOから初値がつくまでの流れをやさしく解説

昨日、沖縄で有名な「オリオンビール」が株式を上場しました。これからは、証券会社を通じてオリオンビールの株を買えるようになったということです。

でも、

  • 「上場」って何?
  • 「初値」ってどうやって決まるの?

そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、カブサーの子ども向け授業でも扱っている「IPO(新規上場)」について、やさしく解説していきます!

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IPO(アイ・ピー・オー)ってなに?

IPO(新規上場)とは、それまで「一般の人が株を買えなかった会社」が、はじめて株を売り出すことです。

たとえば、オリオンビールの株は、これまでは関係者しか持っていませんでした。でも、IPOをすると、証券取引所で「この会社の株、誰でも買ってOKですよ」という状態になります。

つまり、オリオンビールの株を通じて「この会社を応援したい!」という人が、株主として参加できるようになったのです。

株が買えるようになるまでの流れ

IPOから「初値(はじめての株価)」が決まるまでには、いくつかのステップがあります。
カブサーでは、子どもたちにもこう伝えています。

  • 「会社の株を売りたいです!」とお願いする
    会社が「株を売りたいです」と証券取引所に申し込みます。ここで「会社の中身」がしっかりしてるかどうかをチェックされます。
  • 「いくらで売る?」を考える
    「この会社の株、1株○○円くらいがちょうどよさそうだね」という「仮の値段(仮条件)」を決めます。
  • 「買いたい人いるかな?」と聞いてみる
    証券会社を通じて、「この値段なら買いたい!」という人がどれだけいるかを調べます。これを「ブックビルディング」といいます。
  • 「売る値段(公開価格)」が決まる
    買いたい人の希望を見て、「じゃあ1株〇〇円で売り出そう!」という最終的な値段が決まります。これが公開価格(こうかいかかく)です。
  • 抽選で当たった人が株を買える
    たくさんの人が申し込んでいたら、くじ引きで買える人が決まります。当たった人はその株を買えます。
  • いよいよ上場!最初の値段がつく
    いよいよ証券取引所で株の売り買いがスタート!このときに初めて「本当の売値=初値(はつね)」がつきます。
    「公開価格」と「初値」が違うこともよくあります。人気が高ければ、初値は上がります。逆に、思ったほど人気がなければ、下がることも…。

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子どもに伝えたいIPOの魅力と注意点

IPOは、話題の企業や成長が期待される会社に早く関われるチャンスでもあります。でも、いいことばかりではありません。

IPOのいいところ

  • 有名な会社に「最初のサポーター」として参加できる
  • 初値が公開価格より高くなると、利益が出ることもある
  • 成長していけば、長期的に応援できる楽しさもある

IPOの注意点

  • 初値が下がることもある
  • 上場直後は株価が大きく動きやすい
  • 「話題だから買う」だけだと失敗することも

オリオンビールの公開価格と初値はどうだった?

今回のオリオンビールの上場では、次のような株価の動きが見られました。

  • 公開価格:1株あたり 850円
  • 初値1,863円(公開価格の約2.19倍)
  • 初日終値1,950円(公開価格の約2.29倍)

初値は公開価格の2倍以上となり、上場時点では多くの投資家から一定の注目と期待を集めていたことがうかがえます。ただし、上場直後の株価は短期的な需給によって大きく動くこともあるため、今後の動きについては冷静に見守ることが大切です。

会社のスタートダッシュを見届ける、いいチャンス

オリオンビールのように、みんなが知っている会社が上場すると「株ってなんだろう?」と興味を持つきっかけになります。カブサーでは、株をギャンブルではなく、世の中のしくみや会社の成長に目を向ける学びの道具として伝えています。
IPOは、そんな会社のスタートダッシュを一緒に応援できる瞬間。
親子でニュースを見ながら、「なんで人気だったのかな?」「この会社、これからどうなる?」と話してみてはいかがでしょうか。


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